[BOOKデータベースより]
オハヨウどろぼうのすがたをちゃんと見たってひとは、いないんだ。まどの外に、みどりのマントが、ひらっとひるがえるのを見た…とか、のびた長いツメが、タオルにひっかかった…とか…ほんとにいるのかね、オハヨウどろぼう。
[日販商品データベースより]オハヨウどろぼうって知ってる? ぬすむのは物じゃない。「おはよう」という“ことば”だよ。被害にあったしんちゃんはどろぼうをつかまえ、じぶんの「おはよう」をとりもどすため町にくりだした。ウフフとゆかいな童話。
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オハヨウどろぼうを知っていますか? 盗むのは「おはよう」のことば。みんなののど元で出番を待っている明け方に、家に忍び込んでかすめとっていくのです。でも、オハヨウどろぼうのすがたをちゃんと見た人はいません。窓の外に緑のマントがひらっと翻るのを見たとか、伸びた爪がタオルに引っかかったとかいう人もいるけれど、確かなことはわかりません。被害に遭ったしんちゃんは、「ぼくのおはようをかえせ!ぼくの一日をかえせー」とおじいちゃんと一緒に犯人さがしにのりだします。探偵さながら、聞き込みをするしんちゃんとおじいちゃん。どろぼうが置いていったであろうみどり色の羽を手掛かりに、町の様子を聞いて回ります。はたしてふたりは犯人を探し出し、盗まれた「おはよう」を取り戻すことはできるのでしょうか?作者のおのりえんさんは、絵本「おかしきさんちのものがたり」シリーズ(フレーベル館)や、童話『きっちり・しとーるさん』(こぐま社)など多くの児童作品を手がける作家さん。子どもたちにはNHK Eテレで人気となった『でんでら竜がでてきたよ』(理論社)が有名ですね。こちらの作品では、リズミカルな文章とともに、おのさんの描く優しくユーモラスなイラストも楽しめます。「おはよう」をなくした日常は、なんとなく居心地が悪そうです。しんちゃんも、おはようを失って、あいさつの大切さやすがすがしさを実感したようですよ。「おはようございまーす!」この楽しいおはなしを読んだら、きっと大きな声で元気にあいさつしたくなりますね。
(絵本ナビライター 出合聡美)
朝、起きる前に「オハヨウ」のあいさつの言葉を取られてしまったら、「オハヨウ」を言えなくなってしまったら、一日は始まらないのかも知れません。
発想がユニークで、引き込まれてしまいました。
朝の挨拶の大切さを考え直す本かもしれません。
(ヒラP21さん 70代以上・千葉県 )
【情報提供・絵本ナビ】