- 完全犯罪の恋
-
- 価格
- 649円(本体590円+税)
- 発行年月
- 2022年11月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784065298534
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- ミミのこと
-
価格:1,210円(本体1,100円+税)
【2025年02月発売】
- 田中小実昌哲学小説集成 3
-
価格:4,180円(本体3,800円+税)
【2025年03月発売】
- 田中小実昌哲学小説集成 1
-
価格:3,960円(本体3,600円+税)
【2025年01月発売】
[BOOKデータベースより]
芥川賞を受賞し上京したものの、変わらず華やかさのない生活を送る田中。ある日、デパートで若い女性から声を掛けられた。「教えてください。どうして母と別れたんですか」。そうして、高校時代の三角関係を痛みを伴って思い出す日々がはじまる。三十年前の下関と今の東京を往還して描く、著者初の恋愛小説。
[日販商品データベースより]「すごい小説を読んでしまった。
私はこの先も、何度も自分の血を辿るように
この作品を読み返すと思う」
――紗倉まな
「人は恋すると、罪を犯す。
運命でも必然でもなく、独りよがりの果てに。
その罪を明かさないのが、何よりの罰」
ーー中江有里
「私の顔、見覚えありませんか」
突然現れたのは、初めて恋仲になった女性の娘だった。
芥川賞を受賞し上京したものの、変わらず華やかさのない生活を送る四十男である「田中」。
編集者と待ち合わせていた新宿で、女子大生とおぼしき若い女性から声を掛けられる。
「教えてください。どうして母と別れたんですか」
下関の高校で、自分ほど読書をする人間はいないと思っていた。
その自意識をあっさり打ち破った才女・真木山緑に、田中は恋をした。
ドストエフスキー、川端康成、三島由紀夫……。
本の話を重ねながら進んでいく関係に夢中になった田中だったが……。
芥川賞受賞後ますます飛躍する田中慎弥が、過去と現在、下関と東京を往還しながら描く、初の恋愛小説。