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[BOOKデータベースより]
35年前、全国初の集落営農法人として誕生した島根県津和野町の農事組合法人「おくがの村」。山奥の小さな集落営農ながら、農家を減らすことなく、U・Iターン者を受け入れる組織として成長してきた秘訣は何か。創立当時から代表理事を務める糸賀盛人氏の個性と魅力あふれる語りから、その実践哲学と集落永続のヒントをさぐる。
1 巻頭発言 集落営農には集落営農の哲学が必要だ(「おくがの村」という所;集落営農の価値に自信を持つべし;全国の集落営農組織がまとまり政策にも意見書を出そう)
[日販商品データベースより]2 進化する集落営農 農事組合法人「おくがの村」は、いかにして生まれ展開したか(「結いと絆の小農連合」目指す農業法人―地域の安定的持続を目指して;高校を卒業し帰郷・就農―アメリカ型大規模農業を夢見て;規模拡大に抱いた疑問―「後継者会」で地域農業を議論 ほか)
3 糸賀盛人 時代への発言―2004年〜2016年(『現代農業』2004年3月号「私の水田農業ビジョン」より―集落から農家は減らせない これからもピン・ピン・コロリのむらづくり;『現代農業』2011年1月号「リレーエッセイ 意見異見」より―いま自給と協同が欠かせない;『現代農業』2011年2月号「TPP反対企画第1弾! 農家はTPPをこう考える」より―TPPは育ち始めた集落営農をつぶしかねない ワシはTPPよりPPK(ピン・ピン・コロリ) ほか)
解題 集落営農における「おくがの村」と糸賀盛人
全国で初めて集落営農組織の法人化に踏み切った、島根県津和野町奥ヶ野集落の農事組合法人「おくがの村」。本書は設立当初から現在まで組合長を務めている糸賀盛人氏の証言をもとに、その35年の軌跡を、底流に流れる実践哲学とともにわかりやすくたどっていく。どんな組織になってもむらの農家を減らさないというその哲学は、圃場整備事業を機に機械共同利用組織から出発し、法人として農業だけでなく村づくりを担ったり、他の集落営農組織と連携して事業協同組合を設立するなど集落営農組織として進化するなかでも維持されている。
【目次】
T 巻頭発言 集落営農には集落営農の哲学が必要だ
U 進化する集落営農
「農事組合法人おくがの村」は、いかにして生まれ展開したか
1 「結いと絆の小農連合」目指す農業法人:地域の安定的持続を目指して
2 高校を卒業し帰郷・就農:アメリカ型大規模農業を夢見て
3 規模拡大に抱いた疑問:「後継者会」で地域農業を議論
4 松井浄蓮師との出会い:「農業」の意味と価値を考える
5 圃場整備を機に集落営農法人設立へ:イメージは「小さな農協・地域のお寺」
6 基盤整備完了で、おくがの村設立:集落維持を目的に独自ルール策定
7 村づくりも担う集落営農:住民をつなぐ情報発信も
8 スマート農業、ホントにスマートか?:除草効率化は圃場整備で実現
9 UIターン者がもたらす嵐:次世代に集落をつなぐために
10 わくわくつわの協同組合を設立:中小企業等協同組合法の事業協同組合として
11 TPPよりPPKじゃ!:100年スパンで農村を考える
12 「自給」の価値問い直しを:地域の豊かさを問いなおす
【資料1】「集落営農」を農政上位置づけたことについて 高木賢(元食糧庁長官)
【資料2】これまでもこれからも 集落営農の先進モデル「おくがの村」 葛城和夫(元大分県農業会議専務理事)
【資料3】集落営農型の法人こそ最後の砦 山下惣一(農民・作家)
V 糸賀盛人 時代への発言(2004年〜2016年)
これからもピンピンコロリのむらづくり
集落から農家は減らせない
いま自給と協同が欠かせない
TPPは育ち始めた集落営農をつぶしかねない
――ワシはTPPよりPPK(ピン・ピン・コロリ)
「人を減らさん」ためには哲学が必要よ
――おくがの村の糸賀盛人、酒を呑んで大いに語る
農政が変わろうとも、わが集落を「普段」に「不断」に守る
国民すべてを准組合員に
【解題】 集落営農における「おくがの村」と糸賀盛人 楠本雅弘(農山村地域経済研究所所長)
1 江戸時代の「奥ヶ野村」の自治・協同を受け継ぐ
2 後に続く13の「ひらがな法人」
3 ブレない「糸賀原理主義」への共感
4 骨の髄まで「農協マン」
年表