[BOOKデータベースより]
強烈な家父長意識の父のもと、家族の重荷を背負った前半生。民法750条を合憲とし、夫婦別姓の選択への道を閉ざした最高裁判決。判決への怒りが、イエ制度の意識に縛られて生きた子ども時代の苦痛を甦らせる。
1章 父さんは女の子が気に入らない
2章 未来への希望と父さんの結核発病
3章 「女の子」になった私に母さんの教え
4章 初恋の日々に襲ってくる恐怖
5章 母さんも病魔に倒れ、初恋がおわった!
6章 軽率がゆえに犯したこの罪
7章 披露宴後の罵声、生涯の屈折
8章 東京での新しい生活と母の他界
9章 「女の子なんて、教育してもつまらないものだねえ」
10章 初めて「父の支配」を拒否した
終章 望む姓で生きられるように、希望を捨てない
北海道の国鉄職員で社会党の地方議員でもあった父は、強烈な家父長意識の持主だった。そして「娘は名字が変わるから」と女の子を差別した。著者は、父に愛されようと自分の名字を名乗ってくれる男性と学生結婚。しかし、2021年6月、夫婦同姓を定める民法750条を合憲とした最高裁判決により夫婦別姓を選択できる可能性を遠ざけたことに怒りが再燃。その怒りを原動力に、介護と女性問題をライフワークとしてきたノンフィクション作家が、家制度に縛られてきた自らの半生を赤裸々に綴った。
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 家族を生きる
-
価格:1,980円(本体1,800円+税)
【2012年09月発売】