- 雪と心臓
-
- 価格
- 616円(本体560円+税)
- 発行年月
- 2022年08月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784087444285
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 月と散文
-
価格:1,760円(本体1,600円+税)
【2023年03月発売】
- 僕らがインドで見つけた「お金」と「時間」の秘密
-
価格:1,760円(本体1,600円+税)
【2024年12月発売】
- 火花
-
価格:715円(本体650円+税)
【2017年02月発売】
[BOOKデータベースより]
クリスマスの夜に起きた不慮の火災。炎の中に取り残された少女は通りすがりの男に助け出されるが、そのまま連れ去られてしまう。なぜ男は英雄から一転、誘拐犯になったのか。そこにはある男女の双子を巡る二十余年の物語―破天荒で勝気な姉と、彼女に反発心を抱く平凡な弟の、かけがえのない青春の日々があった。事件の真相に秘められた温もりと寂しさに、あなたはきっと焦がれ、涙する。
[日販商品データベースより]クリスマスの夜。
燃え盛る民家。
取り残された少女。
灼熱の地獄に飛び込んだ、一人の男。
炎の中から助け出された少女は、そのまま男に連れ去られた――。
新潮ミステリー大賞作家が描く、ある双子の男女にまつわる二十余年の物語。
さみしさが、ぬくもりが、心に触れる傑作青春ミステリ。
クリスマスの夜。百キロ以上のスピードで暴走する車を、二台のパトカーが猛追していた。
時は二時間ほど前に遡る。その男は、偶然、火事の現場に遭遇する。家の外で助けを求める母親。二階の窓からは、泣き叫ぶ娘の姿が見える。男はこの状況に運命を感じていた。男が取った行動は、誰も予想しないものだった。燃え盛る家の中へと飛び込んでいったのだ。それから五分足らずで、男は家から出てきた。胸には十歳の少女をしっかりと抱きかかえている。周囲から、歓喜の声がこぼれる。しかし、男が次にとった行動に周囲は唖然とした。
男は少女を母親に手渡さず、車に乗せてそのまま逃走したのだ。
【著者プロフィール】
生馬直樹(いくま・なおき)
1983年12月、新潟県生まれ。2016年「夏をなくした少年たち」で第3回新潮ミステリー大賞を受賞。そのほかの著書に『偽りのラストパス』