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哲学・倫理学エッセイ集
知泉書館 土橋茂樹
点
振り向いた瞬間、人は日常の風景とは違ったものに出合う。本書は普段は気付かずに見すごしていることを、身近な素材をとおして、そこにひそんでいる意味を見事に引き出してみせる。これらの良質で機知に富んだエッセイは、楽しみながら精神の滋養になるだろう。「哲学する」とは何か?ここでは知識としての哲学ではなく、生きるための哲学について考える。ギリシアや教父の哲学に精通し、豊かな教育経験を踏まえた著者の含蓄あることばは、多くの刺激と気づきに満ちている。身近にあるリスクや情念、神性と人性と獣性、母と幼児の交流、東西文化、そして私たちは何処から来たのか、さらに映画や演劇、文学、落語の世界に羽ばたく著者の旺盛な関心は、個別の事柄への探究とともに、人間とは何かという興味と人間への愛情に触発されて、読者は吾知れず立ち止まって考えている自分を見出すだろう。「大哲学者が命を落とす時代ではなく、多くの市民哲学愛好家たちが人間として連帯できる時代」になったと、著者は哲学の社会的使命を訴える。哲学を専門家の独占物ではなく広く市民の手に取り戻すことが求められている。先端的な技術、急速な情報化による知識の断片化、情動的なポピュリズムの勢い、さらにグローバル化による世界の拡張と複雑化、そして何よりも地球環境問題に向きあうために、今、哲学が試され、哲学復活の時代を迎えている。
第1部 哲学の余徳(哲学の奇妙な効用;古の東西文化交流;哲学はちょっとアブナイ(?);人は見かけによらない?―古代ギリシアにおける観相の術と情念論をめぐって;我々はどこから来たのか;「神を見る」ということ―大森正樹著『エネルゲイアと光の神学』を読んで)第2部 災禍からの再生に向けて―リスクを分かち合う倫理(地球化時代の正義とは―『共生と平和への道』を読んで;九・一一以降のハムレット;映画『沈黙』を観て;リスクを分かち合う倫理;カントの徳理論と徳倫理学の諸相;わがストーマ体験記)第3部 とりとめのない余談(「顔なし」と「坊」のサブストーリー―「千と千尋の神隠し」を観て;デイヴィッドはモニカを愛したのか―映画「A・I」を観て;「三方一両損」は円満解決か?;古今亭志ん朝師匠を偲ぶ;談志と「らくだ」;操作する生・操作される生;ブランチ(「欲望という名の電車」)とウィトゲンシュタイン;「三人姉妹」を追放されしトゥーゼンバフの物語;句集『眠るまで』を読んで;荒川洋治『詩とことば』を読んで)
振り向いた瞬間,人は日常の風景とは違ったものに出合う。本書は普段は気付かずに見すごしていることを,身近な素材をとおして,そこにひそんでいる意味を見事に引き出してみせる。これらの良質で機知に富んだエッセイは,楽しみながら精神の滋養になるだろう。「哲学する」とは何か? ここでは知識としての哲学ではなく,生きるための哲学について考える。ギリシアや教父の哲学に精通し,豊かな教育経験を踏まえた著者の含蓄あることばは,多くの刺激と気づきに満ちている。身近にあるリスクや情念,神性と人性と獣性,母と幼児の交流,東西文化,そして私たちは何処から来たのか,さらに映画や演劇,文学,落語の世界に羽ばたく著者の旺盛な関心は,個別の事柄への探究とともに,人間とは何かという興味と人間への愛情に触発されて,読者は吾知れず立ち止まって考えている自分を見出すだろう。「大哲学者が命を落とす時代ではなく,多くの市民哲学愛好家たちが人間として連帯できる時代」になったと,著者は哲学の社会的使命を訴える。哲学を専門家の独占物ではなく広く市民の手に取り戻すことが求められている。先端的な技術,急速な情報化による知識の断片化,情動的なポピュリズムの勢い,さらにグローバル化による世界の拡張と複雑化,そして何よりも地球環境問題に向きあうために,今,哲学が試され,哲学復活の時代を迎えている。
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1位
又吉直樹
価格:1,320円(本体1,200円+税)
【2015年03月発売】
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[BOOKデータベースより]
振り向いた瞬間、人は日常の風景とは違ったものに出合う。本書は普段は気付かずに見すごしていることを、身近な素材をとおして、そこにひそんでいる意味を見事に引き出してみせる。これらの良質で機知に富んだエッセイは、楽しみながら精神の滋養になるだろう。「哲学する」とは何か?ここでは知識としての哲学ではなく、生きるための哲学について考える。ギリシアや教父の哲学に精通し、豊かな教育経験を踏まえた著者の含蓄あることばは、多くの刺激と気づきに満ちている。身近にあるリスクや情念、神性と人性と獣性、母と幼児の交流、東西文化、そして私たちは何処から来たのか、さらに映画や演劇、文学、落語の世界に羽ばたく著者の旺盛な関心は、個別の事柄への探究とともに、人間とは何かという興味と人間への愛情に触発されて、読者は吾知れず立ち止まって考えている自分を見出すだろう。「大哲学者が命を落とす時代ではなく、多くの市民哲学愛好家たちが人間として連帯できる時代」になったと、著者は哲学の社会的使命を訴える。哲学を専門家の独占物ではなく広く市民の手に取り戻すことが求められている。先端的な技術、急速な情報化による知識の断片化、情動的なポピュリズムの勢い、さらにグローバル化による世界の拡張と複雑化、そして何よりも地球環境問題に向きあうために、今、哲学が試され、哲学復活の時代を迎えている。
第1部 哲学の余徳(哲学の奇妙な効用;古の東西文化交流;哲学はちょっとアブナイ(?);人は見かけによらない?―古代ギリシアにおける観相の術と情念論をめぐって;我々はどこから来たのか;「神を見る」ということ―大森正樹著『エネルゲイアと光の神学』を読んで)
[日販商品データベースより]第2部 災禍からの再生に向けて―リスクを分かち合う倫理(地球化時代の正義とは―『共生と平和への道』を読んで;九・一一以降のハムレット;映画『沈黙』を観て;リスクを分かち合う倫理;カントの徳理論と徳倫理学の諸相;わがストーマ体験記)
第3部 とりとめのない余談(「顔なし」と「坊」のサブストーリー―「千と千尋の神隠し」を観て;デイヴィッドはモニカを愛したのか―映画「A・I」を観て;「三方一両損」は円満解決か?;古今亭志ん朝師匠を偲ぶ;談志と「らくだ」;操作する生・操作される生;ブランチ(「欲望という名の電車」)とウィトゲンシュタイン;「三人姉妹」を追放されしトゥーゼンバフの物語;句集『眠るまで』を読んで;荒川洋治『詩とことば』を読んで)
振り向いた瞬間,人は日常の風景とは違ったものに出合う。本書は普段は気付かずに見すごしていることを,身近な素材をとおして,そこにひそんでいる意味を見事に引き出してみせる。これらの良質で機知に富んだエッセイは,楽しみながら精神の滋養になるだろう。
「哲学する」とは何か? ここでは知識としての哲学ではなく,生きるための哲学について考える。ギリシアや教父の哲学に精通し,豊かな教育経験を踏まえた著者の含蓄あることばは,多くの刺激と気づきに満ちている。
身近にあるリスクや情念,神性と人性と獣性,母と幼児の交流,東西文化,そして私たちは何処から来たのか,さらに映画や演劇,文学,落語の世界に羽ばたく著者の旺盛な関心は,個別の事柄への探究とともに,人間とは何かという興味と人間への愛情に触発されて,読者は吾知れず立ち止まって考えている自分を見出すだろう。
「大哲学者が命を落とす時代ではなく,多くの市民哲学愛好家たちが人間として連帯できる時代」になったと,著者は哲学の社会的使命を訴える。哲学を専門家の独占物ではなく広く市民の手に取り戻すことが求められている。
先端的な技術,急速な情報化による知識の断片化,情動的なポピュリズムの勢い,さらにグローバル化による世界の拡張と複雑化,そして何よりも地球環境問題に向きあうために,今,哲学が試され,哲学復活の時代を迎えている。