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価格:1,540円(本体1,400円+税)
【2010年10月発売】
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[BOOKデータベースより]
写真で見る復帰前・復帰後
[日販商品データベースより]巻頭言 希望と宣言の書―ジェンダーと暴力の絡み合う現場から
1部 50年の検証
2部 子どもの生きる現場から
3部 未来への提言―沖縄の子どもたちに今こそ権利保障を―子どもの今とこれからを支えるのはおとな・社会の責務
沖縄子ども関係年表1945‐2022
アメリカ世(ゆ)からヤマト世(ゆ)、ウチナー世(ゆ)はマーカイガ(どこへ行く?)
2022年5月15日、沖縄は復帰50年を迎えます。
ところが、50年を経ても、沖縄の子どもたちや家族の暮らしには、他県と比べ大きな格差や制限が存在します。人口が全国の1%しかない沖縄に、いまだに全国の米軍基地の70%以上が集中しています。 多くの基地が、子どもたちの日常生活の場に隣接しており、これまでも事故や事件が発生し、子どもや家族は危険にさらされてきました。
また、2016年、県の独自調査で明らかになった子どもの貧困率29.9%は、県内外に衝撃を与え、 子どもの貧困対策は喫緊の課題です。
さらに、コロナ禍は、沖縄の経済を極端に悪化させ、子どもの貧困問題のさらなる深刻化が懸念されます。
一方で、県民の子どもの問題に対する関心は高く、子どもの貧困にも心を痛める方は多いと思われます。その根底には、沖縄の文化や社会が長いあいだ培ってきた「ユイマール」や、戦争経験に基づく「命こそ宝」という独自のローカル思想があります。
現在、児童福祉法・児童虐待防止法や子どもの貧困対策法の改正にも、子どもの権利の尊重という視点が盛り込まれています。
本書は、復帰50年という時代の節目に、子どもという視点から、子どものしあわせを願う人々をつなぎ、沖縄の子どもたちの現状を明らかにし、今後の課題・展望を探る一助とするために編まれました。