- 兵士の革命
-
1918年ドイツ
ちくま学芸文庫 キー33ー1
- 価格
- 1,650円(本体1,500円+税)
- 発行年月
- 2022年08月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784480511317
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[BOOKデータベースより]
第一次世界大戦末期の1918年11月、キール軍港で勃発した水兵蜂起は、海軍から陸軍へ、さらに一般民衆を巻き込みながら国内全域へと広がっていく。この「ドイツ革命」は、世界にその国力を誇った帝政ドイツに終焉をもたらし、以後ドイツは、ヴァイマル共和国、ナチス政権と、短期間で大きく国制を変えていくことになる。その出発点たる「革命」は、いかなる性格のものであったのか。本書は、“兵士の革命”を、軍内部を軸として詳細に分析し、その後のドイツ史と20世紀ヨーロッパ史全体へとつなげる野心的な試みである。
序章 問題の所在と課題(ドイツ革命史研究の現状;問題点;新たな課題)
[日販商品データベースより]第1章 革命状況の形成と成立(第一次世界大戦とドイツの戦時体制;革命状況の成立)
第2章 ドイツ海軍の水兵運動(大洋艦隊での出撃阻止行動;キールの水兵蜂起)
第3章 陸軍兵士運動と兵士評議会(本国軍の兵士運動;前線軍兵士の動向と兵士評議会)
終章 兵士革命の運動と論理(兵士運動の諸段階;兵士の革命の論理と理念)
キール軍港の水兵蜂起から、全土に広がったドイツ革命。軍内部の詳細分析を軸に、民衆も巻き込みながら帝政ドイツを崩壊させたダイナミズムに迫る。===第一次世界大戦末期の1918年11月、キール軍港で勃発した水兵蜂起は、海軍から陸軍へ、さらに一般民衆を巻き込みながら国内全域へと広がっていく。この「ドイツ革命」は、世界にその国力を誇った帝政ドイツに終焉をもたらし、以後ドイツは、ヴァイマル共和国、ナチス政権と、短期間で大きく国制を変えていくことになる。その出発点たる「革命」は、いかなる性格のものであったのか。本書は、〈兵士の革命〉を、軍内部を軸として詳細に分析し、その後のドイツ史と20世紀ヨーロッパ史全体へとつなげる野心的な試みである。===水兵たちの蜂起が全土へと波及する!激動の時代の幕開け===【目次】序章 問題の所在と課題一 ドイツ革命史研究の現状/二 問題点/三 新たな課題第一章 革命状況の形成と成立第一節 第一次世界大戦とドイツの戦時体制一 戦時体制の成立と基本構造/二 戦時体制下の変容 ―― 水平移動と集中化、固定化/三 “伝導ベルト”の閉塞 ―― 労働運動の諸組織の事例/四 領域化第二節 革命状況の成立一 軍事・戒厳体制の動揺/二 「陰鬱な無関心」と自助行動の拡大/三 十月改革/四 「下から」の十月改革第二章 ドイツ海軍の水兵運動第一節大洋艦隊での出撃阻止行動一 大洋艦隊の出撃命令/二 ドイツ海軍の将兵の構成/三 大戦下のドイツ海軍/四 一九一七年夏の「水兵叛乱」/五 海軍の十月状況/六 出撃命令への反抗第二節 キールの水兵蜂起一 将校団との全面対決/二 水兵の武力掌握/三 ベルリン政府の対応と軍の鎮圧工作/四 交渉 ―― キールの要求/五 各地の初期水兵運動/六 水兵蜂起の構造と性格/七 水兵運動の安定と解体第三章 陸軍兵士運動と兵士評議会第一節 本国軍の兵士運動一 兵士評議会の成立 ―― 兵士運動の第一段階/二 兵士評議会の制度化と安定 ―― 兵士運動の第二段階/三 原点の確認 ―― 兵士運動の第三段階第二節 前線軍兵士の動向と兵士評議会一 前線軍の兵士評議会/二 軍の復員過程/三 兵士評議会の担い手終章 兵士革命の運動と論理一 兵士運動の諸段階/二 兵士の革命の論理と理念文庫版著者解説「兵士の革命」から「ドイツ革命」へ