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[BOOKデータベースより]
眼球から流れ出た風景は溶けあい、無彩色の波紋から遠く呼び声が響く。湯のなかで渦巻く陰翳が見せるひと夜の宿り。新境地を拓く第7詩集。
奥津のとき
[日販商品データベースより]夜の準備
水分れ
うずくまる人
泳ぐ男
拾う男
水隠れ
塔屋にて
言葉屋
逡巡が渦まいて、夜が
扉を閉ざして、人々は
湖のほとりで
女将の場所
水際
仮初めのわたしが歩いていく
仲居の仕草
風呂焚きの覚悟
忘失の人
月が溢れて
女将の出立
蝉翅の庭
月の雫
言葉は色を変える
夜が明ける前に出かけましょう
わたしは光を失うところへ行かなければならないのです
(「女将の出立」)
眼球から流れ出た風景は溶けあい、無彩色の波紋から遠く呼び声が響く。湯のなかで渦巻く陰翳が見せるひと夜の宿り。新境地を拓く第7詩集。