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[BOOKデータベースより]
近代の延長線上に現れる大きな断絶と恐怖。その端緒は精神分析理論における「回転」にある。第一次世界大戦を経験した「ヨーロッパ」で、認識の構造/真理の見え方に深刻な変化が起きた。宗教としての資本主義が際限なき増殖と自己否定を繰り返すとき、精神と社会を変容させる異形のダイナミズムが出現する。
資本主義とエディプス化
[日販商品データベースより]もうひとりのモーゼ
絶望としての信仰
永劫回帰の多義性
“しるし”が来た
権力への意志と死の恐怖
「気まぐれな預言者」と「決断する主権者」
ふたつの全体主義とその敵たち
もうひとりの「もうひとりのモーゼ」
ヨーロッパ公法の意図せざる効用
“ラッセルの逆説”と“ヘーゲルの具体的普遍”
大英帝国から
第三帝国へ
特殊と普遍の弁証法的関係
今回われわれは、「近代篇」で見出した、西洋近代を成り立たせているメカニズムーーとりわけ「宗教としての資本主義」ーーの最終的な結果として、精神のエディプス的な構造がもたらされている、ということを示してきた。エディプス・コンプレックスの理論は、一九世紀近代を成り立たせていた諸契機が諸契機が結集することで生まれたものだ。この点を明らかにしたことには実は、さらなる狙いがある。この後、フロイトの理論に、とてつもなく大きな転回が生ずる。このことは、近代の後に、そして近代の延長線上に大きな断絶が現れることを示唆している。この断絶こそが「現代篇」の主題となる。(第1章より)