- 日本の知、どこへ
-
どうすれば大学と科学研究の凋落を止められるか?
- 価格
- 1,980円(本体1,800円+税)
- 発行年月
- 2022年06月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784535789500
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[BOOKデータベースより]
不毛な競争から豊かな共創へ。研究力の停滞とは一体何なのか。一体何が起きているのか。大学、企業、政府、地域社会、それぞれの立場から解きほぐして考えるための本。
まえがき―国の懐具合と思い付きに振り回された20余年
[日販商品データベースより]大学改革―漂流し続ける政策
博士人材―能力を生かせぬ社会
大学と評価―数値至上主義の危うさ
企業の研究力―失われた長期的視点
入試改革―英語力向上目指し模索
大学と政治―無責任体制
科学技術基本計画―後退続く基礎研究
研究とは何か―政策が現場の力を奪う
大学院生は今―若者に過酷なシステム
研究不正―背景に根深い問題
データ争奪戦―拡大する大学間格差
在野研究―大学の外に広がる学問
地域との連携―大学を強くする
大学ガバナンス―自主性を阻む統制
中国とどう向き合うか―日本の命運を決める国
外から見た大学―孤立した存在からの変革
大学政策を考える―根拠に基づく立案を
日本の知が危機的な状況にある。過度の選択と集中で大学の研究費が不足し、多くの現場が疲弊しているからだ。その処方箋を探る。
【目次】
まえがき――国の懐具合と思い付きに振り回された20余年
第1章 大学改革――漂流し続ける政策
時間も資金も減少/国際的地位が低下/仕掛ける財務省/やせ細る研究/不毛な競争
第2章 博士人材――能力を生かせぬ社会
整数論と車/解決する力/産業側の変革必要
第3章 大学と評価――数値至上主義の危うさ
ビジネス/一面的/政策目標?/因果関係
第4章 企業の研究力――失われた長期的視点
真剣となまくら/「基礎」が衰退/米国の劣化コピー/社会を変えたい
第5章 入試改革――英語力向上目指し模索
民間試験導入/文科相が陳謝/インタビュー・2019年12月配信/実生活で役立つ力を/テストを独自開発
第6章 大学と政治――無責任体制
下村の「院政」/官僚への不信感/ビジネスチャンス/責任棚上げ/大学の迷走
第7章 科学技術基本計画――後退続く基礎研究
ノーベル賞30人/強まる官僚支配/数値目標を導入/イノベーション
第8章 研究とは何か――政策が現場の力を奪う
窮地を救った着想/専門を変える/小柴の助言/偶然、偶然、偶然/半導体開発に応用も/没頭する時間が欲しい
第9章 大学院生は今――若者に過酷なシステム
研究にロマン/全く安心できず/縦割りで置き去り/処理プロセス透明に
第10章 研究不正――背景に根深い問題
何度も繰り返す/ブレーキがない/ハラスメントに似る/風通しの良い環境を
第11章 データ争奪戦――どう守り、どう公開するか
AIで材料開発へ/こつこつ蓄積/つくる、使う/公開に課題
第12章 資金調達――拡大する大学間格差
喉がからから/産学連携に期待/10兆円ファンド/パッケージに不満続出
第13章 在野研究――大学の外に広がる学問
美しいハエ/ロシアと交流/一生分の材料/ひっそりと絶滅/心地よく、伸び伸び
第14章 地域との連携――大学を強くする
不利だけど豊か/農地を守る/離島の課題/日本酒学/スピード4倍に/多様性増す政策を
第15章 大学ガバナンス――自主性を阻む統制
学長権限を強化/独善的、恣意的/仲間の代表/共同体構築を
第16章 中国とどう向き合うか――日本の命運を決める国
摩擦呼んだ千人計画/研究で台頭、米国と対立/科学と民主主義/技術標準化で存在感
第17章 外から見た大学――孤立した存在からの変革
社長100人博士化/本当の目的は?/地域の声を聞く/最重要課題は「経営」
第18章 大学政策を考える――根拠に基づく立案を
傾斜配分は有効か/交付金削減が影響/因果関係はあるか/政府投資と人を増やす/分厚い中間層つくれ