あるじなしとて

ＰＨＰ研究所
天津佳之　

• 価格: 2,090円（本体1,900円＋税）
• 発行年月: 2022年06月
• 判型: 四六判
• ISBN: 9784569852133

内容情報

[BOOKデータベースより]

文人として名を成し、順調に出世していた菅原道真は、讃岐守という意に反した除目を受け、八八六年（仁和二年）、自暴自棄となりながら海を渡って任国へ向かう。しかし、都にいては見えてこなかった律令体制の崩壊を悟った道真は、この地を“浄土”にしようと治水を行なった空海の想いを知ると共に、郡司の家の出でありながらその立場を捨てた男と出会うことで、真の政治家への道を歩み出す―。“学問の神様”ではなく“政治家”としての菅原道真に光を当てた第１２回日経小説大賞受賞作家による、感動の歴史長編。

[日販商品データベースより]

律令体制の限界、財政破綻の危機……。
この国を救う――。たとえ我が名が残らなくとも。
“学問の神様”ではなく“政治家”としての菅原道真に光を当てた、第12回日経小説大賞受賞作家による感動の歴史長編。

文人として名を成し、順調に出世していた菅原道真は、讃岐守という意に反した除目を受け、仁和2年（886）、自暴自棄となりながら海を渡って任国へ向かう。しかし、都にいては見えてこなかった律令体制の崩壊を悟った道真は、この地を“浄土”にしようと治水を行なった空海の想いを知ると共に、郡司の家の出でありながらその立場を捨てた男と出会うことで、真の政治家への道を歩み出す。

「東風吹かば匂いおこせよ梅の花　あるじなしとて春を忘るな」に込められた道真の熱き想いとは。菅原道真の知られざる姿を描いた傑作歴史小説。