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[BOOKデータベースより]
序章 2019.5,2022.5(五月の戦士たち―リッダ闘争五十年;ナクバの日―ナクバとは「大惨事の日」)
1 2022.1〜2022.2(暁の星;ウクライナ)
2 2021.1〜2021.12(一月尽;早春賦;老囚;星一つ;ガザ;沙漠;空襲;百日紅;財;秋;胸底;喉仏)
3 2020.1〜2020.12(逆夢;雪山;棺;鉄格子;友;黄昏;行進;蝉時雨;一炊の夢;星座;獄二十年;コロナ)
4 2019.7〜2019.12(反逆の子;埋め火;彼岸花;逆光;或る秋;黒い字;オリオン)
終章 2019.3,2022.3(三月哀歌)
テロリストと呼ばれしわれは秋ならば桔梗コスモス吾亦紅が好き
元日本赤軍リーダー・重信房子が21年に及ぶ刑期を終え、この5月に出獄する。本書は獄中で書き溜めてきた短歌をまとめた第二歌集。著者は革命の日々を、連合赤軍事件で粛清された友・遠山美枝子を、現在の世界の悲惨を、二十数年にわたり詠み続けて来た。本書の歌は、著者の〓きと葛藤の発露であると同時に、歴史の証言でもある。
「海外で暗躍すること四半世紀を超え、国内での潜伏と獄中の日々、重信は一体、この斬新で清潔な文体をどこで獲得してきたのだ。……戦い死んでいった同志への哀悼に、柔らかな心の襞を涙で濡らし続けてきたのだろう。」(福島泰樹「跋」より)
アネモネの真紅に染まる草原に笑い声高く五月の戦士ら
空港を降り立ち夜空見上げればオリオン星座激しく瞬く
雪中に倒れし友の命日に静かに小さな白き鶴折る
津波燃え人家逆巻き雪しきり煉獄の闇 生き延びし朝
パレスチナの民と重なるウクライナの母と子供の哀しい眼に遭う
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