- KOKKO 第47号(5 2022)
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「国」と「公」を現場から問い直す情報誌
特集1:気候危機と公務/特集2:2022年参院選KOKKO的観点
- 価格
- 1,540円(本体1,400円+税)
- 発行年月
- 2022年05月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784909237675
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[BOOKデータベースより]
第1特集 気候危機と公務(気候危機の現在と課題;気象行政からみた近年の自然災害の特徴について―急がれる線状降水帯予測;気候変動を踏まえた自然災害対策のあり方について―あらゆる関係者が流域全体で行う持続可能な治水行政への転換;脱炭素対策・省エネと再生可能エネルギーシフトと地域発展)
[日販商品データベースより]第2特集 2022年参院選KOKKO的観点(自衛隊明記・緊急事態条項による改憲の危険性―自民党改憲4項目・「同性婚」改憲論を考える;維持政治を全国に広げないために―いまこそ新自由主義とのたたかいを;ジェンダー平等へ男女ともにアップデートを―誰もが持つ無自覚な特権と加害性を見つめて;国土交通省統計調査 不適切処理による二重計上問題)
単発 「国公労連2022年非正規で働く仲間の要求アンケート」結果について(連載 難民アートプロジェクト 第12回 「わたしは未来を描きたい」(後編)ピーターの場合;連載 スミレとヒマワリ 第13回 軍事力に頼らない道こそリアル―ウクライナ軍事侵攻と憲法;連載 国家公務員の労働条件Q&A きほんの「き」から 第35回 年度をまたいで一時金引下げ?;連載 8プロ映画部日誌 第4回 見知らぬ土地で生きる人びとの物語;書評 KOKKO Editor’s Book Review)
[第一特集]気候危機と公務
●100年後の世界への責任
世界各地で異常気象による災害が頻発し、生態系への不可逆的な変化が現れています。日本でも、猛暑、集中豪雨、巨大台風が毎年のように各地を襲い、河川の氾濫や崖崩れ等の甚大な被害が出て、多くの公務労働者が対応に追われています。こうした「気候危機」は将来にわたって私たちの生存基盤を脅かし、国家間、地域間の格差を増幅するもので、若い世代を中心に「気候正義 Climate Justice」を求める世界的な運動が巻き起こっています。
昨年秋にはCOP26(気候変動枠組条約第26回締約国会議)が開かれ、パリ協定が定める2020年以降の「勝負の10年」の具体的取組が確認されました。温度上昇を1.5℃に抑えるためには、世界全体のCO2排出量を急激に減らさなければいけません。
こうした差し迫った状況で、国家公務員の仕事は「気候危機」にどう関わり、市民として、労働者として何をなすべきなのか、本特集を通じて考えます。
[第二特集]2022年参院選KOKKO的観点
●改憲/維新/ジェンダー/統計問題
今年実施される参議院選挙の投開票日は7月10日が有力とマスコミ報道されています。そして、自民党の憲法改正実現本部・古屋圭司本部長は、「次の参院選が終われば最長3年ほど大型国政選挙がない期間が続く。その間に(改憲国民投票を)実施できればいい」(「日本経済新聞」1月14日付)とあからさまに語っています。改憲をめざす勢力にとっての「黄金の3年」が手に入るというわけです。加えて現時点(4月25日現在)では、ロシアによるウクライナへの侵略戦争に便乗した改憲と軍拡の流れも強まっています。いよいよ正念場となる憲法9条を守ることや新自由主義に対抗して生活改善をはかること、ジェンダー平等の推進、公的統計の立て直しなど参院選の課題をKOKKO的観点で考えます。