- 蟹工船の記憶
-
富山と北海道
- 価格
- 2,640円(本体2,400円+税)
- 発行年月
- 2022年05月
- 判型
- A4変
- ISBN
- 9784866271132
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[BOOKデータベースより]
明治中期から大正、昭和前期、越中富山から北海道に渡り、生活を築いた人々。富山水講初代練習船高志丸のカムチャッカ行、世界初の海水使用カニ缶製造。
はじめに 若き大叔父との出会い
[日販商品データベースより]1章 高志丸、その生涯
2章 カニ缶詰
3章 “越中もんの歩いた後にわら屑も残らん”
4章 ♪北緯五〇度、カムチャツカ沖だぁ
5章 小林多喜二作『蟹工船』考
6章 村の灯籠と、越中人の渡道者異聞
ある日、手元に届いた一枚の手紙。そこに貼られていた蟹工船の切手を眺めてふと思い出したのは、押入れに仕舞われていた大叔父の日記だった。彼が乗船していた富山水講初代練習船・高志丸は、大正6(1971)年に世界で初めて海水使用カニ缶を製造したという。
日記をきっかけに紐解かれる、富山における蟹工船の歴史。人類とカニ缶詰の関わりに、次々と知る越中富山と北海道の深いつながり。小林多喜二の描いた『蟹工船』から考える、富山の工船・エトロフ丸で起きた事件。そしてシュムシュ島(千島列島)への上陸。
いくつもの偶然の出会いが重なって、導かれたものは何だったのか。海を渡った人々の生きた痕跡を辿り、行き着いた先とは。
労働問題としても象徴される蟹工船に旅情的視点から向き合い、過去と現在が結んだ縁の行方を旅する新しい一冊。