- 村上春樹〈物語〉の行方
-
サバルタン・イグザイル・トラウマ
ひつじ研究叢書(文学編) 15
- 価格
- 7,480円(本体6,800円+税)
- 発行年月
- 2022年05月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784823411236
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[BOOKデータベースより]
第1部 「イグザイル」(故郷離脱)期の文学―一九八八〜一九九六(停滞と復活―「イグザイル」の彷徨い;「拒む女」たち―「サバルタン」への眼差し1;マトロフォビア・トラウマからの回復―「サバルタン」への眼差し2;短編「集」という“物語”―『レキシントンの幽霊』と「喪の仕事」)
[日販商品データベースより]第2部 Haruki Murakami形成期の“物語”―一九九七〜二〇一九(“地下鉄サリン事件”というモチーフの可能性―「サバルタン」への眼差し3;“物語”の行方―Haruki Murakamiの光と影と光)
本書は、村上春樹が日本を離れ「イグザイル」(故郷離脱)を開始した時期から最新作までの村上文学の全体像および、変遷を捉えることを目的としている。現在村上は「世界文学」作家と評されることも多いが、自らを故郷離脱者と捉え模索した時期がある。この「イグザイル」意識からテクストを逆照射し、村上文学の新たな側面を提示した。また、本書では村上文学における「サバルタン」(下層・従属的・副次的存在)に着目し、村上文学の持つ批評性(とその限界)を捉えていることも特徴である。