[日販商品データベースより]
さかなくんは、さかなですから水の中で暮らしています。小学校に行くときは、ゴムのズボンをはいて、水でいっぱいのヘルメットをかぶって、ひれにはクリームを塗って……と、ひと仕事。でもきゅっきゅと歩いて通う小学校をさかなくんは好きなのです。ただ、ひとつ、体育の時間だけはきらいでした。なぜなら、さかなくんは走るのが苦手だから……。
さかなくんの暮らす世界を魅力的に描ききった一作。私たちと同じようなごく普通の毎日だけど、どこかちがう、そんな世界をたっぷり味わえます。
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- みんなみんなおやすみなさい
-
価格:2,200円(本体2,000円+税)
【2019年01月発売】
さかなが水の外に出て、学校に通うとしたら……? 今注目の絵本作家、しおたにまみこさんが繊細なユーモアを込めて描く、小学生のさかなくんのおはなしです。さかなくんが学校に通うには、ゴムのズボンをはいて、水が入ったガラスのヘルメットをかぶり、ひれにはクリームを塗って……と大仕事。ズボンはぴちぴちだし、ヘルメットは重くて大変です。けれども、さかなくんは、歩くとき靴がきゅっきゅっと鳴ったり、学校で過ごす時間が好きなのです。ただ、1つ嫌いなのが体育で、さかなくんはみんなのように走ろうとしますが、リレーで転んでしまって……。『たまごのはなし』(ブロンズ新社)で第28回ブラチスラバ世界絵本原画展(BIB2021)金牌、第27回日本絵本賞大賞を受賞したしおたにまみこさん。さかなくんがどんな部屋に住み、どんなふうに身支度して出かけるのか……。暮らしを描き込むリアルさが独特で、子ども心をくすぐります。「さかなが走るなんて!?」と思うけれど、転んでヘルメットが地面に「ごーん」とぶつかる描写もまたリアル。そして足びれが「ぽん」と腫れてしまい、おうちに帰って「むっすり」する……言葉の響きもじんわり魅力的です。私たちと似ていて、だけど違う、さかなくんの世界。読み終えたら、さかなくんの淡々として「むっすり」する姿に、ふふっとおかしくなったり、友だちの友情に勇気づけられたり。なんだか心のやわらかいところを、ぷくぷくと水の泡でくすぐられるような、いい気持ちになる絵本です。
(絵本ナビライター 大和田佳世)
さかなくんは 水の中で生きているのに
学校へ行くのです
外で暮らすには ゴムのズボンはいて ガラスのヘルメットをかぶり
テレビをゴムの穴に通して ひれにクリーム塗って
ゴムの靴を履いて出かけます
学校は 楽しいのですが 体育は嫌いです!
走るのが苦手なんです・・・・
走ってこけてしまった さかなくんは落ち込んでしまいました
学校へ行きませんでした
心配したお友達は さかなくんに プレゼントを贈りました
優しい友達ですね
なんと ローラースケートをプレゼントしたのです
ローラースケートはいて さかなくんは
学校へ行きましたよ かけっこだってできたんです
ともだちはいいなー
さかなくん 学校は 友達がいて楽しくなって良かったね
友達っていいなー (にぎりすしさん 60代・京都府 )
【情報提供・絵本ナビ】