[BOOKデータベースより]
「すずばあちゃんは、花と話ができんのかあ?」「―ばあちゃんはな、なんとでも、話ができるう。ようぐ見でれば、ずねんと声がきこえでくるもんだあ」
[日販商品データベースより]春になると、小さな畑にでて、自分一人分の野菜を育てるすずばあちゃん。ばあちゃんは、畑仕事がおわると、道ばたに、空き地に、花の種を植えつづけている。90歳をとうにすぎて、一人暮らしのすずばあちゃん。純平には、ばあちゃんが、花と話をしているように思えた。花には、すずばあちゃんの戦争の時代のつらい思い出が。
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純平とすずばあちゃんが、祖父母と孫の関係ではないのだと理解したら、この絵本はどんどん深みを増してきました。
旦那さんと二人満州に渡ったすずばあちゃんは、旦那さんを戦争で喪い、終戦直後に逃げ帰る途中に子どもにも死なれてしまったのです。
道具もない状態で我が子を埋葬するところには胸が痛くなりました。
セピア色で描かれた思い出から一転して、現在のすずばあちゃんは花を育て野菜を育て、細々と一人で暮らしています。
天涯孤独を通したおばあちゃんにとって、花たちは子どもであり孫であるのでしょう。
幻想的に描かれる花たちが、すずばあちゃんの穏やかな心模様のようです。
戦争に翻弄された女性の生き様に、感銘を受けました。(ヒラP21さん 60代・千葉県 )
【情報提供・絵本ナビ】