この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 父・水上勉をあるく
-
価格:2,750円(本体2,500円+税)
【2015年07月発売】
- 「自傳」をあるく
-
価格:3,080円(本体2,800円+税)
【2015年12月発売】
- 母ふたり
-
価格:3,300円(本体3,000円+税)
【2013年12月発売】
- 「罪と罰」の受容と「立憲主義」の危機
-
価格:2,200円(本体2,000円+税)
【2019年02月発売】
- 開高健名言辞典漂えど沈まず
-
価格:1,760円(本体1,600円+税)
【2013年06月発売】
[BOOKデータベースより]
なぜ自分を捨てた父を許せたのか?奇跡の再会から30数年を経て、無言館館主が書き下ろした文豪の生涯。
虚と実
[日販商品データベースより]生家の風景
出家と還俗
寺の裏表
放浪、発病
冬の光景
三枚の写真
結婚、応召
「八月十五日」
文学愛し〔ほか〕
文豪の魅力を描く評伝を超えた評伝
日本の近代文学史上、稀代の私小説作家として知られ、数々のベストセラーを生んだ水上勉の生涯が、実子の目をとおして語られる傑作評伝。戦没画家の作品展示で知られる「無言館」館主が、父である文豪の魅力を描き出す。
水上勉は小説家を志して福井から上京。転職を重ねながらもやがてある女性と同棲し、一子をもうける。わけあって父母は幼な子を養子に出すことになるのだが、その子こそ著者だったのである。
著者は、戦後30余年を経て「父」と奇跡の再会を果たす。20年かけて実父を捜し歩いた記録はテレビの連続ドラマでも放映され、感動的な物語としてよく知られるところになった。早い話、父母から捨てられた形ではあったが、著者は「父」を許すどころか、敬意をもって接することとなるのだった──。
本書は〈わたしは父親の真実を知りたいという欲求におそわれる。その「人」に惹かれる。何とかして、その「人」を知りたいと思う〉という著者の強い意欲のたまもので、丹念な資料収集や作品の精読はもとより、「父」との対話を通じ、評伝を超えた評伝の姿を見せている。