- 地図から消えた村
-
琵琶湖源流七集落の記憶と記録
湖北アーカイブ研究所 サンライズ出版(彦根) 地方・小出版流通センター
吉田一郎- 価格
- 3,850円(本体3,500円+税)
- 発行年月
- 2022年03月
- 判型
- B5
- ISBN
- 9784883257553
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[BOOKデータベースより]
滋賀県北部の琵琶湖に注ぐ高時川(丹生川)流域の七つの村。そこには、自然や神仏と接する濃密な時間と空間があった。自然とともに生きてきたつつましい暮らしが、土俗信仰の祈りとなって生き続けてきたようだ。戦後の高度経済成長期にあった昭和四十年代。筆者は集団離村のニュースを聞き、七つの村(奥丹生谷)の取材に入る。
第1章 奥丹生谷七つの村
[日販商品データベースより]第2章 豪雪の村
第3章 祈り
第4章 暮らし
第5章 分校
第6章 遷座(神を移す)
第7章 離村
“懐かしい未来”を照らす希望の写真集に(吉田一郎)
対談 大西暢夫×吉田一郎「山に生かされる」
吉田一郎写真展「琵琶湖源流の美と暮らし」
離村者たちの今、昔
1969年、長浜市広報課勤務になった著者は「今の北近江の風景や暮らしを写真の残せば歴史になる」と言われたことが契機となり、滋賀県北部の民俗や人々の暮らしを中心に記録を残してきた。高度経済のもと大きく変貌する農村の記録をまとめた北近江 農の歳時記』を2000年に上梓、第5回自費出版文化賞大賞を受賞する。
今回は、過疎や大型ダム建設によって離村した7集落の人々の在りし日の暮らしの写真とともにその写真展に参加した人々の姿をまとめ、村と人々の記憶と記録を収録。ダム建設は中断し、村は水底には沈まなかったが、地図から集落の名前は消えた。巻末に掲載された人々が暮らした姿、離村間もないころ、そして大自然に飲み込まれた今の姿から、著者は「人は去っても山河は変わらず、人の営みは自然からの借り物であったことに気づかされた」とつぶやく。撮影を開始して25年後人々は離村、そして今日まで27年という半世紀の記録。最初はカメラを向けると背を向けた人々も次第に「まあ上がって」といわれるようになる。やがて消えるこの暮らしや風景を撮っておかないとという使命感が著者の背を押し続けたのであった。