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「協調運動」は体育・スポーツに限らず、衣類の着脱や、箸やナイフ・フォークを用いる食事、書字、文具の使用、楽器操作などの教科学習はもちろん、姿勢よく座る、ものを落とさない、人やものにぶつからないなど、日常生活のほとんどの動作に関わる重要な脳の機能です。DCDの子どもたちはこの協調運動の発達に問題があり、学校や家庭など日々の生活で様々な困難を抱えています。第1部では、DCDの子どもたちが直面しやすい26の困難な場面の57の具体的な困り事に対する、すぐに使える支援のヒント134について、イラストでていねいに解説しています。第2部では、DCDについての最新の医学的・脳科学的知見や発達心理に配慮した介入方法、保護者や支援者に知ってほしい具体的な関わり方など45項目の知識についてわかりやすく解説しています。
第1部 DCDにみられやすい57の困り事と134の支援のヒント(座る姿勢;鉛筆の持ち方;筆圧の調節;整った文字の書き方;板書を写す ほか)
第2部 DCDの子どもを理解し困り事を解決する45の知識(DCD(Developmental Coordination Disorder:発達性協調運動障害)って何ですか?;身体が不器用な原因は何ですか?;DCDの子どもはどのくらいいるのですか?;日本人は器用、また、女の子のほうが手先が器用などと言われていますが?;DCDにはどのような(サブ)タイプがありますか? ほか)
「なわとびが飛べない」「字をマス目におさめられない」「運動が極端に苦手」
そのような子を大人は「なまけている」と思い込んで、ひたすら反復練習させていませんか。
もしかしたら、その子はDCD:Developmental Coordination Disorder(発達性協調運動障害)かもしれません。
就学前から小学生くらいに見られる不器用な子どもたちの生活動作や学習でのつまずきの背景を、
最新知識と対応とともに1冊にまとめ、イラストでていねいに解説しました。