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[日販商品データベースより]
イギリスの国民教育制度が成立した19世紀末から1930年代を通して展開された新教育運動では,自由,個性,創造性を包摂する宗教的・政治的・社会的カテゴリーの多様性に応じた2つの組織に多くの人々が学内外から参画し,教育の根本原理が探究された。
「子どもの自由」「教育の自由」のために教育の内容や方法の開発を担った教育者や研究者らの運動は,教師の自律性と専門職化を促した。多様な思想や社会的要請に応えた組織や制度とそれに関わる人々,さらには出版メディアの働きに賛同した世論によって教育政策や教育制度は多大な影響を受け,その運動は大きな潮流となった。
しかしこのようなほぼ50年にわたるイギリス新教育運動の全容はいまだ解明されていない。そこには多数の参画者や共鳴者の存在と複雑な事象,さらには運動が多様に展開・拡大したことにより,学校の現場で生じた混乱など,多くの要因が存在した。
著者は長年にわたり膨大な一次史料を収集・整理するとともに,日本における大正期の新教育運動に影響を与えたイギリスの研究をも視野に収めて,イギリス新教育運動の教育学的,社会的意義を解明する。複雑で多様なネットワークや特徴ある数々の改革を通史としてまとめた本書は,内外に類書のない画期的な業績である。
わが国でも教育に対する考え方やあり方の転換,そして教育と福祉の統合,専門家の間の連携などが要請されている。本書の「子ども中心の思想」や改革事例は,教育問題を考えるためにも豊かな知見を与えてくれるであろう。