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[日販商品データベースより]
第5回高松国際ピアノコンクール第三次予選課題曲として2021年に作曲。作品タイトルは、日本モダニズム建築を代表する建築家丹下健三が設計し、高松市に建てられた「旧香川県立体育館」(1964)に由来する。
「船の体育館」として知られるこの建築作品の、船の形を逆さにしたような独特で存在感のあるフォルムからインスピレーションを受けた作曲者は、その「見る角度によって表情が変わる構造」を「まるで不均衡なリズムを示しているかのよう」と捉え、それらを音楽で再解釈することでピアノのテクスチュアとしての新しい可能性を提示した。
特殊奏法は用いられず、難易度も限定的。オリジナリティを発揮しつつも、意図は明解。
豊かな響きに彩られ、演奏からも幅広く個性を引き出すことのできるテクスチュアは、多くの奏者と聴衆を魅了するだろう。