- デカルト 「われ思う」のは誰か
-
- 価格
- 748円(本体680円+税)
- 発行年月
- 2022年02月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784065270691
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[BOOKデータベースより]
ルネ・デカルト(一五九六‐一六五〇年)が見出した「真理」とは何だったのか?―『方法叙説』と『省察』という主著を真摯に読み解き、よく知られた「われ思う、ゆえにわれあり」がもつ本当の意味を明らかにする。そこには「近代的自我」とは程遠い、真の思索だけが到達しうる光景が忽然と立ち現われる。第一人者による哲学者との「対話」の軌跡。
序章 哲学とは何か(死んだものとの対話;「よき生」のために)
[日販商品データベースより]第1章 「われ思う」のは誰か(夢;狂気;「私」とは何か)
第2章 「われ思う」に他者はいるか(観念の起源へ;「無限」ということ)
本書は、現象学を土台にして幾多の哲学者や思想家を扱ってきた第一人者が「近代哲学の祖」ルネ・デカルト(1596-1650年)との「対話」に挑んだ記念碑的な1冊です。
よく知られているように、デカルトはあらゆる学問を修めた末、そこに自分が求める「真理」はないことを悟りました。そうして「世界という大きな書物」と向き合うために旅人として生きることを選んだものの、やはりそこにも「真理」を見出すことはできませんでした。そうしてたどりついたオランダの地で、まさに生死を賭けた思索に取り組むことになります。それが、少しでも疑いうるものはすべて斥けて「絶対に疑いえない」ものを目指す「方法的懐疑」と呼ばれる思索でした。
その過程でたどりついたのが「われ思う、ゆえにわれあり(私は考える、ゆえに私は存在する)」という、よく知られた命題にほかなりません。しかし、それは決してデカルトが到達した最終結論でもなければ、デカルトが求めた「真理」でもありませんでした――本書は、そのことを哲学者との真摯な「対話」の中で明らかにしていきます。この命題はデカルトにとっては通過点にすぎず、方法的懐疑が導き出したのも「近代的自我」とされる「私」では決してなかった。ならば、その思索はいったいどこに進み、何を明らかにしたのでしょう?
本書は『方法叙説』(1637年)と『省察』(1641年)という二つの主著をていねいに読み解きながら、驚愕すべき結論に向かっていきます。著者とともに歩んでいくことで、「哲学」とはいかなる営みなのか、そして本当に「考える」とはどういうことなのかを実際に体験することができるでしょう。
[本書の内容]
序 章 哲学とは何か
1 死んだものとの対話
2 「よき生」のために
第一章 「われ思う」のは誰か
1 夢
2 狂 気
3 「私」とは何か
第二章 「われ思う」に他者はいるか
1 観念の起源へ
2 「無限」ということ
デカルト小伝
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