[BOOKデータベースより]
多産多死から少子化へ、資産から負債へ。近代の子ども観はどう変貌してきたか。子どもの誕生・成長・発達、遊びと労働、育児習俗と捨て子、母性と父性、家族と学校など、西洋近代絵画を中心に魅力あふれる子ども図像史を辿り、21世紀の教育と福祉を包摂する新しい子ども学の課題と展望を示す。
第1部 子ども観と教育の図像史(子ども図像の系譜を求めて―近代のヨーロッパとアメリカ絵画をてがかりに;自然の子ども/子どもの自然―ヘレン・アリンガムの子ども表現;ヨーロッパの伝統的子育て―習俗から科学へ;子どもの遊びの社会史―ステラの『子ども遊戯図』をてがかりに;子どもの生命観の変容―「あきらめる生命」から「守る生命」へ ほか)
第2部 子ども観と教育の学説をめぐって(子ども観の非連続と連続―アリエス・パラダイム以降五〇年の子ども観の社会史研究;「子どもの発見」論の再検討―捨て子・野生児・自然児;新しい子ども学と家族戦略―子どもの価値転換の時代を見すえて)
子どもと若者の貧困格差が放置され、いじめ・虐待など子どもの死に至る痛ましい事件があとを絶たない。私たちの子ども理解の力が問われているのだ。本書は、アリエスの古典的研究『〈子供〉の誕生』以降の世界の研究動向を踏まえた、著者のヨーロッパ子ども観と教育の社会史研究の集大成である。子どもの誕生・成長・発達、遊びと労働、母性愛と父性愛、家族と学校など、西洋近代絵画を中心とする150点の子ども図像(イメージ)の分析を通して、「多産多死から少子化へ」「資産から負債へ」変貌する子ども観を明らかにし、21世紀の教育と福祉を包摂する新しい子ども学の課題と展望を示す。
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