この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 暴力団捜査極秘ファイル
-
価格:1,760円(本体1,600円+税)
【2023年07月発売】
- 県警VS暴力団刑事が見たヤクザの真実
-
価格:935円(本体850円+税)
【2020年05月発売】
- 核戦争にひた向かうわが「国体」の背徳
-
価格:990円(本体900円+税)
【2021年08月発売】
- 「ものごと」の核心をとらえる
-
価格:1,100円(本体1,000円+税)
【2021年08月発売】
- 強制連行の企業責任
-
価格:1,870円(本体1,700円+税)
【1993年12月発売】
[BOOKデータベースより]
30年以上にわたる死闘、いかにして警察と市民は工藤會と闘ったのか?野村総裁の死刑判決までの実録捜査録。
第1章 私が見た工藤會と幹部の実像
[日販商品データベースより]第2章 北九州を脅かす工藤會
第3章 激化する工藤會との闘い
第4章 工藤會の反撃
第5章 福岡県警対工藤會
第6章 市民や行政を巻き込んだ闘いへ
第7章 工藤會頂上作戦
第8章 これからの組織犯罪戦略を考える
このとき野村会長から「北九州はいいとこでしょう」という言葉が出た。私は「いいところだとおもってますよ。私は生まれも育ちも北九州だし、今も北九州に住んでいます。ただ、◯◯◯がなければもっといい街なんですけどね」と答えた。
「『やくざ』ですか……」野村会長が苦笑した。
前回の捜索時とは異なり、田上理事長も冷静だった。野村会長も、年下だが警察の現場責任者である私には丁寧な話しぶりだった。
私が言った「◯◯◯」は伏字ではなく、そのまま「まるまるまる」と口にした。意味合いとしては「ヤクザ」ではなく「工藤會」のことを指していたが、さすがに工藤會会長を前に多少の遠慮があったのだ。