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[日販商品データベースより]
著者が長年研究してきた邪馬台国の歴史を踏まえて、同時代に起きたと思われる古事記、日本書紀に描かれた「出雲の国譲り」神話が、邪馬台国とどうかかわりあうのかを小説の形で再現した。特に出雲が戦争の結果征服されたのでなく、「譲る」という形で明け渡されたのはどういういきさつだったかを中心に描いた。
水軍の統領フツヌシは韓半島南部にあったカヤでナズナという少女を助けた。ただの小さい奴婢にしか見えなかったナズナは、実は人並み外れたすばしこさで相手の首を切り裂く技の持ち主であった。その技を認めたフツヌシはナズナを部下の兵士の一人に採用する。その後、ナズナは隊長のタカネと恋に落ちる。
しかし、フツヌシが仕えていたイタ国と敵対するカナサキ国の間に戦争が勃発。そののち、それぞれの同盟国を巻き込んで、北部九州全土を巻き込む戦乱となる。魏志倭人伝に「倭国乱」と記された内乱である。フツヌシたちはカナサキ国へ攻め込むため出発したが、その途中、タカネは戦闘でナズナを助けようとして自らの命を落としてしまう。恋人タカネを失ったナズナは、その仇を打つために鬼神のごとき戦士に成長する。
果てしなく続く無意味な戦さに嫌気がさしたフツヌシは、ある日偶然捕らえたタマモという女を手籠めにしようとするが、タマモはヤマダ国(邪馬台国)のヒミコの妹だった。フツヌシはタマモに説き伏せられ、ヤマダ国に行く決心をする。ヤマダ国でヒミコに会い、その奥深い魅力にひかれたフツヌシはヤマダ国を守る軍団の将軍となる。
フツヌシたちの活躍で平和が訪れたかに見えたヤマダ国だったが、ある日突然、帯方郡の使い梯儁が二千人の軍団を率いてやってくる。梯儁の恫喝ともいえる命令で倭国乱は終結し、ヒミコは「親魏倭王」になったが…