- 8050問題
-
中高年ひきこもり、七つの家族の再生物語
集英社文庫 くー28ー3
- 価格
- 638円(本体580円+税)
- 発行年月
- 2021年10月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784087443110
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[BOOKデータベースより]
80代の親が、50代のひきこもりを抱え込む―ここ数年大きな社会問題として取りあげられている「8050問題」。社会に適応できず苦悩を抱える当事者や、好転しない状況への対応に悩むその家族。しかし、社会的受け皿もままならないのが変らぬ現状だ。何とか解決策を見出したい―。七つの当事者家族、そして支援者に密着し、著者の強い気持ちが込められた救いと希望を見出すノンフィクション。
[日販商品データベースより]推計61万3千人。深き苦悩を見つめた、
希望と救いのノンフィクション。
「8050問題」とは、80代の親が50代のひきこもりの子を抱えている家庭、そしてそこから派生する問題を指す。
1990年代後半から顕在化してきた若者のひきこもり問題が、解決せぬまま長期化。
親が高齢者になるとともに当事者が中高年に達し、今、深刻な社会問題として浮上してきている。
本書では、当事者や家族、支援者に密着取材。
その現状や心理をリアルに描写する。彼らはどこでつまずき、何によって光を見出したのか。
その格闘の姿を伝える、希望と救いのノンフィクション。
●山田ルイ53世さん(漫才師「髭男爵」、6年間ひきこもり) 激賞!
本書で描かれるのは、7つの家族の物語。皆一様に、“普通"から滑落した人々だ。
そこからの再生、“ルネッサンス"の物語でもあるが、その歩みはあまりに弱々しく、輝かしいものではない。
しかし、長い間「社会と関係ない人間」だった筆者には、痛いほどわかる。踏み出した一歩の偉大さも、それが半ば奇跡だということも。
彼らを知れば、「8050問題」はすべての家族に起こりえるリアルな“将来"の1つであり、にもかかわらず差し伸べられる手の少なさに愕然とする。
かつて“当事者"だったことを盾にとり、不謹慎な物言いをお許しいただこう。
本書は「面白い読み物」。
絶妙な距離感で取材対象と接し続けた著者が、丁寧かつ情熱的に書き上げた一冊……「ひきこもって」一息に読み終えることをお勧めする。
【著者プロフィール】黒川祥子(くろかわ しょうこ)
ノンフィクション作家。福島県出身。東京女子大学文理学部卒業。
2013年、『誕生日を知らない女の子 虐待――その後の子どもたち』で、第11回開高健ノンフィクション賞受賞。
近著に『子宮頸がんワクチン、副反応と闘う少女とその母たち』『「心の除染」という虚構 除染先進都市はなぜ除染をやめたのか』
『県立! 再チャレンジ高校 生徒が人生をやり直せる学校』『PTA不要論』、共著に『WHO I AM パラリンピアンたちの肖像』。
橘由歩名義で『「ひきこもり」たちの夜が明けるとき 彼らはこうして自ら歩き始めた』がある。