[BOOKデータベースより]
物語屋は、お姫様にいうのです。「では、まるで魔法のようだけれど、本当にある話を毎晩お話ししましょう」物語屋が本をひらくと…この世のふしぎを集めた、「植物」「生物」「風景」「科学」への4つの扉がひらきます。いまからはじまる30夜の物語へ。
第1章 まるで魔法のような植物の話(ガラスの花の髪かざり―サンカヨウ;画家とおしゃれな木―レインボーユーカリ ほか)
第2章 まるで魔法のような生物の話(ふしぎな人形劇―ウミウシ;永遠の命―ベニクラゲ ほか)
第3章 まるで魔法のような風景の話(ひとりでお城を建てた王様―シュヴァルの理想宮;妖精たちの洞窟―ワイトモ洞窟 ほか)
第4章 まるで魔法のような科学の話(金属をとかす超能力者―手でとかせる金属;のろいの赤リンゴ―赤色がきらいなリンゴ ほか)
ある国に、なかなか眠りにつくことのできないお姫様がいました。
すると、「物語屋」という一人の男が城にやってきて、自分なら、「まるで魔法のようだけれど、本当にある話」をお姫様に話して聞かせ、お姫様を眠らせることができるというのです……。
透明になる花、空飛ぶ種、動き回るスライム、永遠の命、いちごミルク色の湖、ひとりでに動く石、過去を見る方法……。
物語屋が聞かせる、とても不思議で神秘的だけれど、本当にある話を、「植物」「生物」「風景」「科学」の4つのテーマで30話紹介。
物語屋の話のページは美しいイラストつきのファンタジー物語風。解説のページは写真と図解が豊富で、秘密の魔法図鑑のよう。
ワクワク読めて自然科学への興味が広がる1冊!
魔法や不思議が大好きで、でも、それが本当にはないということに、がっかりしてしまったひとりのお姫さま。そのせいで眠れなくなってしまった彼女のために、「物語屋」を名乗るひとりの青年が、お城をたずねます。お姫さまのために、彼は不思議な物語の数々を語って聞かせました。ドラゴンの血を流す木。ガラスのように透き通った花。ひとりでに歩き回る石。すてきな物語の数々に心ときめかせるお姫さまですが、やっぱり、それが本当ではないことに悲しみをおぼえます。「そんなこと、魔法使いでもなければ無理ね」ところが物語屋は、そのお話のどれもが、まるで魔法のようだけど本当にあるものだというのです──フシギすぎるけど、魔法じゃない。ウソみたいだけど、ファンタジーじゃない。この地球上で本当に出会える、不思議な植物や生き物、風景を、物語屋の語るフシギなお話と共に紹介する一冊です。ひとりでに歩く石なんてあるわけない? ところが、ほんとにあるんです! 誰も動くところを見たことがないのに、蛇のような軌跡を残して動き回る無数の石たち……。100年以上ものあいだ、おおきなミステリーとして人々を悩ませてきた石の謎も、ついには明かされ、そしてその真実が本書に記されています。それに、水の中を流れる川! 美しい泉の水中をたしかに流れる、ゆるやかな流れの存在……。想像してみるとウソみたいな光景ですが、やっぱりそれも本当にある場所の話! そのメカニズムを解説する本書では、透明なグラスの中にその光景を再現する実験の手順も記載されています。この地球にもまだまだ、私たちの思い込みを打ち砕き、常識をぬりかえてしまうような物事がたくさんあるのだと、おどろかされます!幻想的でありながら、たしかに現実に存在する、美しき自然科学の世界! 読んだらすぐ誰かに話したくなることまちがいなしの、物語とともに楽しむ新感覚魔法図鑑です。
(小説家 堀井拓馬)
私も息子も興味深い内容ばかりで面白い一冊でした。
親子揃って一番最初のお花の話が好きです。最初という事もありインパクトありました。そして、解説欄の写真がとても綺麗です。思わずこの花育ててみたい!と思いました。
他にも大人が読んでも「へえ!そうなんだ!」と思う自然の不思議な話ばかり。本当に魔法のようです。(lunaさん 30代・大阪府 男の子12歳)
【情報提供・絵本ナビ】