- コマースの興亡史
-
商業倫理・流通革命・デジタル破壊
日経BPM(日本経済新聞出版本部) 日経BPマーケティング
矢作敏行- 価格
- 3,850円(本体3,500円+税)
- 発行年月
- 2021年10月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784532135195
ゲスト さん (ログイン) |
![]() |
オンライン書店【ホンヤクラブ】はお好きな本屋での受け取りで送料無料!新刊予約・通販も。本(書籍)、雑誌、漫画(コミック)など在庫も充実
商業倫理・流通革命・デジタル破壊
日経BPM(日本経済新聞出版本部)
日経BPマーケティング
矢作敏行
[BOOKデータベースより]
なぜ日本の商業の近代化・産業化は円滑に進んだのか、なぜ流通革命の担い手は総合量販店から専門量販店へ替わったのか、なぜデジタルプラットフォーマーは「勝者総取り」を実現できたのか、そして今後、オンラインとオフラインを統合したオムニチャネル化はどのように進化するのか―。グローバルな視点から日本商業の近現代史を俯瞰し、江戸を淵源とする「正しい商い」の探求から昭和の流通革命へ、そして令和のデジタル化による創造的破壊へと変遷するコマースの分水嶺を取り出し、それぞれの時代の商業者の経営革新行動を解き明かす。50年以上にわたって流通ビジネスを調査し続けてきた現場主義の研究者による渾身の商業経営革新史。
「だれもが商人になる」商業社会の到来
[日販商品データベースより]コマースの3つの分水嶺―商業近代化の西欧モデル
1 近代社会 商業倫理の確立期―繁盛店の時代(日本商業倫理思想の源流)
2 高度産業社会 流通革命期―チェーンストアの時代(流通革命への挑戦と挫折―中内〓と渥美俊一の「同行二人」;小売事業モデルの革新論―分析枠組みの提示 ほか)
3 デジタル社会 デジタル破壊期―オムニチャネルの時代(流通のデジタルディスラプション―プラットフォーマーの出現;小売事業モデルの融合と包摂)
4 歴史を貫く基本問題―価値共創と情報倫理(経験価値の共創パラダイム)
商業倫理と情報倫理の一体化
日本の近代化が始まる明治維新から数えて150有余年、筆者はそのほぼ3分の1に相当する長い間、流通・マーケティング研究に関わってきました。本書は、明治・大正から昭和・平成を経て、令和に至るコマース(商業)の近現代史をたどり、それぞれの時代の商業の特質を描き出します。
本書は、小売商業者の経営革新行動を中心に分析。具体的には小売商業者の経営革新行動を分析するフレームワークとして小売事業モデルを提示し、なぜその経営主体が存在し、どのように社会に貢献するのかを示す基本理念、それをどのような事業の形にして競争を勝ち抜くのかという市場戦略、そして戦略を実行し収益を上げる小売業務システムの3層からなる分析枠組みを設定します。戦後小売りビジネスモデルの興亡史という側面も持ちます。
それにより流通革命期におけるダイエーに代表される総合量販店の成長と凋落、セブン‐イレブン・ジャパンやファーストリテリングなど専門量販店の持続的な躍進を分析し、小売企業の成長戦略のための基本的な指針を示します。
デジタル破壊、オムニチャネル化、プラットフォームなどの先端的動きについても分析し、最後に、流通・マーケティングの視点から、対面形式による商業の重要性、それがデータ・技術に置き換わる時代の商業倫理ならびに情報倫理のあり方を考えます。