[BOOKデータベースより]
画用紙を黒くぬりつぶす子どもが描いていたのは?世界中から賞賛された、衝撃のCMを絵本化…子どもから想像力を奪わないでください。
[日販商品データベースより]何枚も何日も画用紙を黒く塗りつぶし続ける男の子。ついに塗りつぶすのをやめたときに、うまれたものは……? 想像力を考える絵本。
読み聞かせ4歳から。ひとり読み6歳から。
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「こころにうかんだことを かいてみましょう」と言うと、ひとりだけ画用紙を真っ黒に塗りつぶしている男の子がいる。先生がびっくりして、「ちゃんとした えを かきなさい」と言うけれど、男の子はやめません。学校が終わっても、家に帰っても、朝になっても、休みになっても。男の子は、画用紙を真っ黒に塗りつづけ、部屋にはどんどん黒い紙が増えていく。大人はみんな心配顔。だけど、ある時不思議なことが起こります。男の子が塗るのをやめた時、そこにうまれたものは……?一体何が起きているのだろう。集中している男の子の姿を見ながら、とまどってしまうのは、読者も一緒。けれど、画面を埋めていく黒い色を見ていると、不思議とどこかやわらかく。怖いという気持ちは生まれません。きっと、彼のまわりの人たちも同じだったのでしょう。そうやって見守っていった先で、男の子の見ていた世界を、ようやく知ることができるのです。世界中から賞賛され、「子どもから、想像力を奪わないでください」というメッセージがインパクトを残した、衝撃のCMから20年。その内容が、CM制作者の高崎卓馬さんの文章と、黒井健さんの絵によって、新しく絵本となって誕生しました。「想像力の可能性」というテーマは変わらずに、でもその結末は、子どもたちの心をワクワクさせてくれるものです。魅力的に描かれた男の子と、男の子が生みだす世界。今度は絵本の中で味わうことができるのは、とても嬉しいことですよね。
(絵本ナビ編集長 磯崎園子)
黒井健さんが長期間かけて完成させた絵本は、今まで目にしてきた作品とは全く異なるものでした。
様々に塗ろく塗られた画用紙に気持ちを集中させるために、その他の描き込みと差異を置いているように思えました。
それほどに、ただただ黒く塗られた画用紙は強烈でした。
絵は人の心を映すといいます。
黒く塗りつぶされた1枚の絵だけを見たら、誰もが心配になるでしょう。
それをひたすら描き続ける少年に、私は、見当違いの予測をしてしまいました。
壮大な絵の完成で、この絵本は結実しました。
少年には、最初からこの壮大な構想があったのでしょうか。
そうすると、自分は部分だけをみてこの子を判断していたことになります。
絵本の最後に、協力者として小学校名が記載されています。
黒井さんが小学校を訪れながら、煮詰めていった作品です。
子どもたちの想像力は、大人の固定観念の上を行っているのだということも教えられたような気がします。(ヒラP21さん 60代・千葉県 )
【情報提供・絵本ナビ】