- それゆく日々よ
-
詩集
- 価格
- 1,980円(本体1,800円+税)
- 発行年月
- 2021年09月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784909385260
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[日販商品データベースより]
「招かざる客のあてどなき彷徨」と称される26篇の詩は老年の詩人のうつつなのか白昼夢なのか。詩を重いものにしない精神の軽やかさ、ささやかなことを面白がる好奇心。ユーモアと諦念の混ざり合う老境の心象は日常的で彼岸的な絵をえがく。生まれてくる奇妙にこんぐらがった描線を真の自画像として読み解く鍵をさがしながら。エッセイ「映画〈異端の鳥〉と戦後少年」が付される。ところどころに著者撮影の写真が入る。
「亀も水鳥も鯉も/生きとし生けるものは/流れに逆らって生きている/力尽きたものだけが/女の髪のような水草から/しがみつく手を離して/悲鳴もあげずに流れていく/男は知らずにため息をつき/何時までも/川面を見つめている/もうそろそろ/巣穴に引き返す コロあいかナ/ひろった石を/ぽとんと投げてみる/ピリオドのように。」(「アブストラクトな散歩」より)