[BOOKデータベースより]
フィリップ・アリエス『“子供”の誕生』は、子どもを保護し教育すべきと見なす感覚が歴史的なものだと明らかにした。戦前期日本の年少者の生とそれを取り巻く言説や制度を掘り起こし、「誕生」という単純な図式では捉えられない多様な子どもの近代に光を当てる。
はじめに―二〇二〇年代初頭の光景から
序章 子ども観の近代性と多様性への視角―「誕生」図式を問い直す
第1章 「稼ぐ子ども」をめぐるポリティクス―児童保護をめぐる多様な論理
第2章 貰い子たちのゆくえ―昭和戦前期の児童虐待問題にみる子どもの保護の接合と分散
第3章 孤児、棄児・浮浪児の保護にみる「家庭」/「教育」―戦前期の東京市養育院での里親委託の軌跡から
第4章 消費する年少者と家族の戦略―「活動写真」から「映画」へ
終章 多様性としての近代から現代へ
工場や曲芸で稼ぐ年少者、貰い子、孤児や棄児、金銭を消費する年少者――日本の戦前期の年少者の生とそれを取り巻く社会的な言説や制度を丁寧に掘り起こし、アリエスが『〈子供〉の誕生』で示した子ども観とは異なる多様な子どもの近代に光を当てる。
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 占領する眼・占領する声
-
価格:5,940円(本体5,400円+税)
【2012年07月発売】
- 殿様は「明治」をどう生きたのか
-
価格:880円(本体800円+税)
【2021年01月発売】
- 殿様は「明治」をどう生きたのか 2
-
価格:880円(本体800円+税)
【2021年07月発売】
- 日本史は逆から学べ 近現代史集中講義
-
価格:858円(本体780円+税)
【2018年11月発売】
- ビルマ最前線 新装版
-
価格:796円(本体724円+税)
【2010年01月発売】