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[BOOKデータベースより]
陸軍は無策で無謀な日米戦争に突き進んだ―。この見方を、著者は否定する。陸軍は昭和に入ると変質し、一夕会・統制派が実権を握る。彼らは第一次世界大戦後、次なる世界大戦が予想されるなか、それにともなう国家戦略を有していた。しかし、それは刻一刻と変化する国際情勢に対応するなかで変容・転換を余儀なくされ、徐々に日本の選択肢が狭まり、日米開戦に至った。本書は、昭和戦前期の七つの事件や事例を取り上げ、その背後にある陸軍の思想・戦略を検討することで、日米開戦に至る道筋を明らかにするものである。みえてきたのは、今も変わらぬ地政学的条件に縛られた日本の姿であり、抗えない宿命ともいえるものだった。
第1章 柳条湖事件―永田鉄山の戦略構想と一夕会
[日販商品データベースより]第2章 五・一五事件―事前に計画を知っていた陸軍中央
第3章 二・二六事件―昭和陸軍を動かした統制派の伸張
第4章 盧溝橋事件―日中戦争は太平洋戦争の引き金ではない
第5章 「時局処理要綱」の策定―欧州大戦と武藤章の戦略構想
第6章 日独伊三国同盟―対米戦争は望まず、されど…
第7章 南部仏印進駐―日米開戦の原因は関特演だった
終章 聖断―昭和陸軍の終焉と日本の限界
なぜ、日本は戦争へと突き進んだのか
陸軍は無策で無謀な日米戦争に突き進んだ――。
この見方を著者は否定する。陸軍は昭和に入ると変質し、一夕会・統制派が実権を握る。
彼らは第一次世界大戦後、次なる世界大戦が予想されるなか、それにともなう国家戦略を有していた。
しかし、それは刻一刻と変化する国際情勢に対応するなかで変容・転換を余儀なくされ、
徐々に日本の選択肢が狭まり、日米開戦に至った。
本書は、昭和戦前期の七つの事件や事例を取り上げ、その背後にある陸軍の思想・戦略を検討することで、
日米開戦に至る道筋を明らかにするものである。
みえてきたのは、今も変わらぬ地政学的条件に縛られた日本の姿であり、抗えない宿命ともいえるものだった。
(以下、目次)
第一章柳条湖事件――永田鉄山の戦略構想と一夕会
第二章五・一五事件――事前に計画を知っていた陸軍中央
第三章二・二六事件――昭和陸軍を動かした統制派の伸張
第四章盧溝橋事件――日中戦争は太平洋戦争の引き金ではない
第五章 「時局処理要綱」の策定――欧州大戦と武藤章の戦略構想
第六章日独伊三国同盟――対米戦争は望まず、されど……
第七章南部仏印進駐――日米開戦の原因は関特演だった
終章聖断――昭和陸軍の終焉と日本の限界