[BOOKデータベースより]
のらねこだったねこ。あるひうちへやってきた。ゆっくりゆっくり「うちのねこ」になるまでのおはなし。
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春の日に、うちにやってきた元野良の猫。警戒心が強くて、臆病で。そんな猫が、ゆっくりと時間をかけて、「うちの子」になるまでのおはなしが描かれています。我が家にも猫がいますが、彼は野良の経験はありません。それでも、やってきた初日はベッドの下に隠れたまま全く出て来ようとせず、「これは長期戦になるぞ」と覚悟しました。しかし次の日、ごはんを差し出すと何のためらいもなくのそのそと出てきて、ガツガツと食べ始めたのです。このとき私は「ああ、この子は食べ物に弱いんだな」と思った覚えがあります。そして現在も食いしん坊です。人間と同じで、猫も1匹1匹性格が違います。我が家の猫のような子もいれば、この絵本の猫のように、なかなか心を許してくれない子もいます。「ねこ、ねこ」敵意むき出しの猫に、優しく呼びかけます。まるで子どもに言うように。それでも元野良の猫は、簡単には心を許してくれません。過酷な環境で生きてきた経験があるなら、なおさらなのでしょう。人と猫は言葉でコミュニケーションがとれないので、行動から想像するしかありません。猫の行動一つ一つ、どんな意味が隠されているのか考えます。私に飛びかかってきたのは、なぜだろう。もしかしたら私のことが嫌いなのかもしれない。もしかしたら外で暮らしたいのかもしれない。でも、もしかしたらびっくりしただけなのかもしれない。そんなときに人ができることは、焦らずゆっくりと猫に寄り添ってあげることなのかもしれません。このおはなしは、作者である高橋和枝さんがご自身の体験をもとに書かれたそうです。人と猫とが徐々に信頼関係を気づいていく様は、猫を飼っている人なら共感できる点も多いと思います。猫を飼っている人、これから猫を飼いたい人だけでなく、猫を飼う予定がない人にも読んでもらいたい、心がほっと温かくなる絵本です。
(絵本ナビライター 近野明日花)
野良猫の中には人懐っこい子もいるけれど、警戒心の強い子もいる。私のような猫初心者が普段触れ合うのは人懐っこい子たちなので忘れがちだけれど、野良の生き物というのは大体人間とは関わらない世界で生きている。そんな違う世界からやってきたねこの家族に主人公がなるまでのお話。
一貫して愛を注ぐ主人公の姿に、心打たれるお話でした。ラストがまたよかったです。(じゃすさん 30代・埼玉県 女の子4歳)
【情報提供・絵本ナビ】