- 子どもの本で平和をつくる
-
イエラ・レップマンの目ざしたこと
The Lady with the Books小学館
キャシー・スティンソン マリー・ラフランス さくまゆみこ- 価格
- 1,760円(本体1,600円+税)
- 発行年月
- 2021年07月
- 判型
- A4
- ISBN
- 9784097251231
[BOOKデータベースより]
本を見ていれば、おなかがすいているのも、わすれられるかもしれません。いろんな国のお話を読んで、想像してみたら、どんなに楽しいでしょう。イエラ・レップマンは、戦争でなにもかも失ったときに、「子どもたちに笑顔をとりもどしたい」と行動をおこした人です。子どもの本の力を信じて、子どもの本で平和をつくろうと世界に呼びかけました。この絵本は、子どもたちにとって、本が、どんなにすばらしいものかを伝えています。
[日販商品データベースより]子どもの本を通して希望の種をまく
戦後、混乱した街中で大きな建物の前に人びとの列を見つけ、少女は、弟の手を引いて建物に入りました。すると、そこにはたくさんの本が並べてありました。そして、ステキな女性と出会います。その人こそ、イエラ・レップマンでした。
イエラ・レップマンは、国際児童図書評議会(IBBY)、世界で初めての国際児童図書館(ミュンヘン国際児童図書館)を創設した人です。
どのようにして、子どもの図書展をスタートしたのかを語ることで、子ども本の大切さを伝えています。
巻末に、イエラ・レップマンや、図書展についての解説もあります。
【編集担当からのおすすめ情報】
子どもの本に関わる人なら、だれもが耳にしたことのあるIBBY、また、ミュンヘン国際児童図書館を創設したイエラ・レップマンの物語です。
ユダヤ人であるイエラは、第二次世界大戦後、混乱したドイツに戻り、子どもたちに希望を与えることこそ大切であると痛感します。
「本」の力を信じ、「本」を通して世界平和を目ざしたのです。
IBBYの支部として活動しているJBBYの会長のさくまゆみこさんが翻訳しています。
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「この混乱した世界を正すことを、子どもたちからはじめましょう。そうすれば、子どもたちがおとなたちに、すすむべき道を示してくれるでしょう」──── イエラ・レップマン 1945年戦争で、ボロボロになった町。ガレキと土くれで散らかったそこに、アンネリーゼと弟のペーターは住んでいました。ひどい空腹に盗みの誘惑さえ覚え、落ちているオレンジの皮をかじっては、飢えをしのぎます。食べ物はないかと市場を歩いていたふたりは、ふと、人々がおおきな建物にならんで入っていくのを見つけます。なにか食べものをもらえるのかもしれない。アンネリーゼは、ペーターの手をとって建物のなかに入りました。ところが、そこに食べ物はありませんでした。代わりにあったのは、たくさんの本! それも、様々な国の、様々な言葉で書かれた、世界中の「子どものための本」です!イタリアの「ピノッキオの冒険」。スイスの「アルプスの少女ハイジ」。スウェーデンの「長くつ下のピッピ」。大広間ではひとりの女の人が、子どもたちに本を読み聞かせていました。彼女の名前は、イエラ・レップマン。「子どもの本」が、世界を変えると信じた女性です。本作は、第二次世界大戦後のドイツを舞台に、悲惨な経験と飢えに苦しむアンネリーゼとペーターを通じて、イエラ・レップマンのつらぬいた理念を伝える一冊です。「すばらしい子どもの本は、人びとが理解しあうための“かけ橋”になる」と信じ、子どもには食べものと同じように本も必要だと考えていたイエラ・レップマンは、のちに国際児童図書評議会を創設し、世界初であり世界最大の子どもの本の図書館、ミュンヘン国際児童図書館を作りました。物語のなかでアンネリーゼとペーターが訪れたのは、イエラ・レップマンがミュンヘンの「ハウス・デア・クンスト」で開催した、実際におこなわれた図書展です。展示されたのは、イエラの理念に共感してくれた世界中の国々から贈られた本。そこには、戦争でドイツと戦った国から贈られたものもありました。戦争で壊され、ボロボロになった、灰色の町。色とりどりの本が並ぶ、カラフルな図書館。そして、図書館を後にするアンネリーゼとペーターからフワフワと立ちのぼっているのは、物語の余韻を思わせるあざやかな花のモチーフ。その目も覚めるような対比が、たくさんの本を前にしてときめくアンネリーゼたちの心のうちを、みずみずしく描き出しています。本の力を信じ、行動を起こした女性。そして、彼女とであって物語の魅力に目覚めた、幼い姉弟。幻想的でファンタジックなイラストと、そこに込められたパワフルなメッセージのギャップが魅力的な、おすすめの一冊です!
(小説家 堀井拓馬)
イェラ・レップマンのことを知らなかったので、漠然と読んでしまいました。
でも、気になったので、自伝「子どもの本は世界の架け橋」を読んだら、この絵本が輝き始めました。
戦争で荒廃した街で、レップマンは子どもたちに、夢と平和をつくるために、素晴らしい活動を行ったのですね。
この絵本はサイドストーリーですが、読み聞かせする大人にとって、とても大切な絵本になると思います。(ヒラP21さん 60代・千葉県 )
【情報提供・絵本ナビ】