[BOOKデータベースより]
「市場主義」から「資本基盤主義」へ。「社会的共通資本」を実装化する。
経済成長率を経済指標とするとはどういうことか
第1部 経済学を批判的に検討する(「ごみが出ない経済学」はどのようにして形成されたか;「ごみが出ない経済学」における生産と消費;「ごみが出ない経済学」における市場の働き;「ごみが出ない経済学」による環境問題へのアプローチ;「ごみが出ない経済学」での環境問題の取り扱いの限界 ほか)
第2部 持続可能性の経済学を構築する(持続可能性とは何か;持続可能性の経済理論―基本概念;持続可能性の経済学における生産と消費の理論;通過資源マネジメントの理論;資本基盤マネジメントの理論)
持続可能性の経済理論と現下の政策
広井良典氏推薦!
「なぜ持続可能性が重要なのか。
なぜ現在の経済学では地球環境問題が解けないのか。
明晰な〈論理〉の上に新たな経済理論を構想しているのが本書だ」
地球温暖化をはじめとする環境制約が顕在化し、経済の持続可能性を確保するという課題が世界共通の認識となっている。
「SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)」という言葉がスローガン化する現代において、その課題に適合する形で経済指標も見直しを図っていくことが必要である。
とくに、持続可能性を確保するという課題に適合する経済指標は、経済成長率指標が着目していない「軸」に着目せざるをえない。
本書では、こうした問題意識からGDPに変わる経済指標の可能性を探る。
具体的には、資本基盤の持続可能性を確保するために市場外的判断を行い、市場に介入していくべきとする立場であり、「市場主義」と対抗しようとする「資本基盤主義」の視点から探る。
宇沢弘文氏による「社会的共通資本」の考え方を、より具体的なかたちに近づけようとする試み。
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