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[BOOKデータベースより]
新しい生活が始まった。熊本‐東京を行き来するあたしを待つのは、愛犬(三歳)、植物(八十鉢)、学生たち(数百人)。ハマる事象、加齢の実状、一人の寂しさ、そして、自由。リアルに刻む老いの体感。
皺の手でちぎるこんにゃく盆の入り
[日販商品データベースより]もういうなわかっておるわ「暑い」だろう
しみつきのマットレス敷く露の秋
バンビロコウ水面にうつる月の影
晩夏過ぎて顔も体もしぼみけり
身に沁むはWhatsAppかSkypeか
細道をたどりたどりてきのこ粥
くすり湯に入ってぽかぽかあったまる
白和えやほうれんそうが入って春
人は死にヨモギは残る荒野かな〔ほか〕
米国人の夫の看取り、20余年住んだカリフォルニアから熊本に拠点を移したあたしの新たな生活が始まった。
週1回上京し大学で教える日々は多忙を極め、愛用するのはコンビニとサイゼリヤ。自宅には愛犬と植物の鉢植え多数。そこへ猫二匹までもが加わって……。襲い来るのは台風にコロナ。老いゆく体は悲鳴をあげる。
一人の暮らしの自由と寂寥、60代もいよいよ半ばの体感を、小気味よく直截に書き記す、これぞ女たちのための〈言葉の道しるべ〉。