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[BOOKデータベースより]
コーヒーに砂糖は入れない
[日販商品データベースより]遠賀川
六郷川
切らなきゃならない玉ねぎは
哺乳瓶を置く場所がなかったから
ほかのものがみたい
人生にうんざりする前に
いのちにいじめられていると
掌の中のカタムキ
夜のポンプ
日記のように 2019
床屋で
バス停で傘をさしていた
バスは急カーブを曲がって
いっとうはじめにふるあめは
わたしたちはやわらかい
人生は甘くない
日々に
ゆらいで
そのゆらぎのままここを
降りようとしているね
(「コーヒーに砂糖は入れない」)
「コーヒーに砂糖は/入れない//もうなにも/これ以上あまくしたくないから」。大事なことはすべて書いた。繊細なこころ、恥ずかしい思いもすべて。何度かの沈黙をへて書き継がれた16の詩篇。生きていくために、これだけは言っておきたいこと。18年ぶりの新詩集。組版・装幀=二月空、装画=松本全廣