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[BOOKデータベースより]
化ける・祟ると恐れられた猫は、どのように今日の地位を獲得したのか。文豪に愛されネズミ駆除で重宝される一方、三味線や毛皮用にも使われた猫たちへのまなざしの変化を描き、人間社会に猫の歴史を位置づける。
「猫の歴史」を考える意味―プロローグ
第1章 猫の「夜明け前」―前近代の猫イメージ
第2章 近代猫イメージの誕生―猫が「主役」になるまで
第3章 国家が起こした「猫ブーム」―猫の三日天下
第4章 猫の地位向上と苦難―動物愛護と震災・戦争
第5章 猫の戦後復興と高度成長―猫の「ベビーブーム」
第6章 現代猫生活の成立―高度成長終焉以降
猫の近代/猫の現代とはなにか―エピローグ
空前の猫ブームといわれて久しい。化ける・祟るなど、江戸時代には狡猾で恐ろしいイメージだった猫は、どのように今日の地位を獲得していったのか。文豪たちに愛され、ネズミ駆除で重宝された一方、虐待、軍用毛皮の供出、食糧難による猫食いなど、苦難の路を辿った猫たちへのまなざしの変化を描き、人間社会のなかに猫の歴史を位置づける。
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