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[BOOKデータベースより]
1937年ミュンヘン、「頽廃美術展」と同時に開催された「大ドイツ美術展」とは。その出品絵画、ツィーグラー『四大元素』解読を軸に、ナチス美術の全体像に迫る。
第1章 一九三七年夏、ミュンヘン
[日販商品データベースより]第2章 アドルフ・ツィーグラーとは誰か
第3章 路線闘争
第4章 謎の絵 絵の謎
第5章 『四大元素』を読む
間奏 ナチス建築あるいは決断主義的折衷主義
第6章 美術アカデミーという問題
第7章 逆襲するアカデミズム
第8章 世紀転換期ミュンヘンの「芸術時代」
第9章 「発端」としての世紀転換期
「ナチス絵画」とは何か。戦争画をはじめ、そのプロパガンダ的要素や国民にとっての「わかりやすさ」については、ほぼ周知であろう。だが、より広い文脈で考えたとき、そこにはさまざまな要素や背景が絡んでいることがわかる。
本書は、1937年に「頽廃美術展」と同時にミュンヘンで開催された「第1回大ドイツ美術展」、とりわけそこに出品され注目を浴びたアドルフ・ツィーグラーの絵画作品『四大元素』を主な対象に、狭義の美術史やナチス研究とは異なる複合的視点から、ナチス美術のあり方をさぐる考察である。具体的には、ツィーグラーという人物とその背景、ナチスの芸術政策の展開、ミュンヘン造形美術アカデミーの歴史、美術アカデミー制度とモダニズム美術の関係、ナチス美術における絵画技術と複製技術メディアの問題、ドイツ・近代美術史におけるミュンヘンの位置、世紀末ドイツ美術界における「ドイツ芸術論争」などの論点を手がかりに、その全体像に迫る試みである。
「大ドイツ美術展」に展示された無名に近い画家たちの絵画はどのようなものであったか。「頽廃」の烙印を押されたミュンヘンの画家たちは? さらにナチス建築の折衷主義、ヒトラーやゲッベルスの発言を含む歴史的資料の検討、メディア史の理論的考察などを通じて、文化史におけるナチス美術の意味を明らかにする。