- 日本語複文構文の機能論的研究
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- 価格
- 9,680円(本体8,800円+税)
- 発行年月
- 2021年02月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784823410574
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[BOOKデータベースより]
複文構文とその内包する言語事象―機能論的研究の立場から
[日販商品データベースより]1 動詞接続辞の展開的機能をめぐって(限定的評価判断表現の諸相―「‐だけに」、「‐だけあって」とその周辺;「ある」の後置詞化と状況の指示的特性―「‐とあって」と「‐にあって」の意味と用法;形式化のすすんだ動詞テ形接続辞の類型的研究 「‐をみすえて」などの用法を例に)
2 条件構文における主観性をめぐって(条件性と状況・事態、観察、把握―ト条件構文の事象性、伝達性を中心に;ナラ条件構文の特殊用法について―“前提”と“確認”の意味の交渉;複合辞からみた条件構文の周辺 「‐だけで」、「‐しだい(で)」などを例に;特殊否定条件構文とその発話意図 「‐ないことには」などを例に)
3 展開構文における発話意図をめぐって(状況・推移をあらわす「ナカ」の含意性―事態情報の導入的機能を中心に;ヴォイスの中核とその周辺―文展開にかかわる情意性の観点から;名詞述語文の発話意図をめぐって 時の“特化”をあらわす類型を中心に)
4 比較、並列構文における意味的な拡張(比較、対比をあらわす副詞・副詞節と発話意図―「まして」、「‐どころか」などを例に;事態の対比と併存の表現をめぐって―“比較”と“特立”を中心に;列挙、例示、無条件の意味構造 「‐であれ」、「‐といい」などを例に;文展開における付加・累加表現の諸相 「‐はもとより」、「‐はおろか」などを例に)
補論(文の通念と含意について―文の認識と認定をめぐる覚書;日本語の反復・並列形式と強調の類型―語彙的反復と構文的反復の観点から)
日本語の複文を構文の複合体としてとらえ、その談話環境及び展開の諸相を機能論的角度から論じた。ナラを始めとする条件構文の体系的見直し、動詞の接続辞表現、トアッテとニアッテ、ダケニとダケアッテの意義づけを行うほか、ナカ時間節の事態誘導的機能に深く関与する点、形態的機能的に多岐にわたる比較・並列・対比表現の考察などを加える。『日本語複文表現の研究』、『複合辞からみた日本語文法の研究』に続く複文研究の集大成。