- 月の下のカウンター
-
- 価格
- 770円(本体700円+税)
- 発行年月
- 2021年03月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784094068979
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[BOOKデータベースより]
「私の気に入りの東京の居酒屋に連れ出し、父子で一杯やりたい、それを父の思い出にしてもらいたいと思うようになった。ところが、そのうちにと構えている間に、突然の体の不調で(中略)酒は少しは飲めるものの、もはや外出はできなくなった。そして一生を終えた。このことは私の一生の悔いとなった。」(あとがき「父と居酒屋」より)。遠く過ぎし日々を思い、教師だった父や錺細工職人だった祖父に想いをはせるエッセイと、さまざまな雑誌で執筆したコラムを収録。平成22年に刊行された単行本『月の下のカウンター』に、新たに12編を加えて文庫化した。
1章 星屑の町(場末の酒場にて;“オールドなにわ”を訪ねて ほか)
[日販商品データベースより]2章 東京の灯よいつまでも(銀座の酒場を歩く;新橋、魅惑の居酒屋地帯 ほか)
3章 あの丘越えて(盛岡の居酒屋の豆腐;信州の納豆で育った ほか)
4章 山小舎の灯(大学だより;月の光 ほか)
お燗酒のようにじんわり温かい気持ちに
太田和彦はふとつけたテレビや雑誌の中で実に心地よく居酒屋にいざなってくれる、そればかりか、一度この人と飲みたいなぁと思わせる魅力がある。今回はその大田和彦をもっともっと好きになる彼の本音やルーツまでがわかる一冊である。
気になる居酒屋を取材して、紹介するまでの裏話もまるで、一緒に行っているかのような優しげな描写である。
なかでも、椎名誠氏から依頼を受けて「本の雑誌」に掲載された、 『居酒屋「べからず」集』『居酒屋評論家の本音』『最後の晩餐の前日のメニュー』などは、まさにフアンが大喜び間違いなしであろう。
かと思えば、故郷への想い、街歩き、旅のこと、父のこと、祖父のことなど太田和彦その人そのものをたっぷりと味わっていただける構成になっている。
まるで御燗した日本酒がじわーっと身体に染み渡っていくような温かい気持ちになる叙情あふれるエッセイ集である。
【編集担当からのおすすめ情報】
今まであまり語られていない太田和彦の魅力が、温かいことばで綴られています。