- 中国の歴史 8
-
講談社学術文庫 2658
疾駆する草原の征服者 遼西夏 金元
- 価格
- 1,430円(本体1,300円+税)
- 発行年月
- 2021年02月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784065223109
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[BOOKデータベースより]
八世紀半ば、唐王朝を揺るがした「安史の乱」が、六〇〇年におよぶ大変動の始まりだった。一〇世紀初頭に耶律阿保機が建てたキタイすなわち契丹国、李存勗ひきいる沙陀軍閥の後唐、タングト族・李元昊の西夏、女真族・完顔阿骨打の金。多極化と流動化のはてに、歴史の統合者たる大モンゴル国が浮上する。騎馬遊牧民の興亡と、超域帝国誕生のドラマ。
はじめに 世界史のなかの中国史
[日販商品データベースより]第1章 巨大な変容への序奏
第2章 キタイ帝国への道
第3章 南北共存の時代へ
第4章 失われたキタイ帝国を訪ねて―歴史と現在を眺める
第5章 アジア東方のマルティ・ステイト・システム
第6章 ユーラシアの超域帝国モンゴルのもとで
おわりに グローバル化時代への扉
「中国の歴史・全12巻」の学術文庫版、第5回配本の第8巻は、中原の「中華王朝」を脅かし続けた北方遊牧民の興亡史。
8世紀半ば、唐王朝を揺るがした「安史の乱」は、600年におよぶ大変動の序奏だった。耶律阿保機のキタイ、李存勗ひきいる沙陀、李元昊の西夏、完顔阿骨打の金。多極化と流動化のはてに、歴史の統合者たる大モンゴル国が浮上する。13世紀に世界史を大きく転回させた「大モンゴルの時代」は、突然訪れたわけではなかった。
中国王朝史のなかで忘れられた英雄・耶律阿保機が、10世紀初頭に建国した「キタイ帝国」すなわち大契丹国は、中華風には「遼」と呼ばれる。現在の中国東北部から東モンゴルを領域とし、北宋を圧迫したが、1125年、金により滅亡する。その後、耶律大石が中央アジアに建国した「第二次キタイ帝国」は、「西遼」「カラ・キタイ」と呼ばれる。タングト族の李元昊が1038年に建国した大夏は、中華からは西夏と呼ばれ、1227年、モンゴルにより滅ぶ。ジュシェン族(女真族)の完顔阿骨打が建国し、北宋を滅ぼした金も、1234年、モンゴルにより滅ぼされる。
そして、チンギス・カンに始まる大モンゴル国は、5代皇帝・クビライの時代にユーラシアの海陸を覆う世界帝国となった。この超域帝国の宗主国を、中華風には「元」と呼ぶ。グローバル化の扉を開き、現代へと続く巨大帝国誕生のドラマ。〔原本:2005年10月、講談社刊〕