ｎｉｇｇｅｒ

ディック・グレゴリー自伝
ｎｉｇｇｅｒ　ａｎ　ａｕｔｏｂｉｏｇｒａｐｈｙ

現代書館
ディック・グレゴリー　ロバート・リプサイト　柳下國興　

• 価格: 2,530円（本体2,300円＋税）
• 発行年月: 2021年01月
• 判型: 四六判
• ISBN: 9784768458938

内容情報

[BOOKデータベースより]

アメリカで１００万部突破ベストセラー。パワフルでカッコわるくて美しい敵意も憎しみもない世界を夢見たコメディアンの物語。

貧しいんじゃない、スッカンピンなだけ
「…でも、あいつはまだ満足しなかった」
扉が一つ減って

[日販商品データベースより]

アメリカで100万部突破ベストセラー

パワフルでカッコわるくて美しい　敵意も憎しみもない世界を夢見たコメディアンの物語



ママへ

ママがどこにいようと、

また「ニガー」を耳にしたら、

僕の本の宣伝だと思って下さい。



黒人の魂にはタコができている。それは硬くなるばかりで、ちょっとやそっとのことでは痛まない。自然の摂理だ。きつい靴を履き続けたらタコができるのと同じ。生まれた時は裸足だ。その足に人間が靴を履かせる。それがキツく足を締めつける。悲鳴を上げるほど痛い。でも、履き続けるとやがてタコができる。そのタコが靴を破る。同じことが今のアメリカの黒人に言える。その靴――即ち白人の体制――は、黒人の魂を破壊寸前までギリギリと締め続けてきた。でも、僕たちはつぶされなかった。魂にタコができていた。体制がそのタコに合わせないと、やがて破れる。（本文より）