- 学校図書館をハックする
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学びのハブになるための10の方法
HACKING SCHOOL LIBRARIES新評論
クリスティーナ・A.ホルズワイス ストーニー・エヴァンス 松田ユリ子 桑田てるみ 吉田新一郎- 価格
- 2,640円(本体2,400円+税)
- 発行年月
- 2021年01月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784794811745
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[BOOKデータベースより]
「自分とカンケーねー場所」のイメージを壊す!最先端の情報が集まる学校図書館のエネルギーを、「学校」と「学びのコミュニティー」に放つ。本書は、学校図書館のポテンシャルを具体的に見せてくれるショーケース。
1 学校図書館のスペースを変える―図書館をデザインし直せば生徒はやって来る!
[日販商品データベースより]2 方針、手順、慣習を見直す―重要なこと、つまり「生徒」にフォーカスしよう
3 図書館工房をつくる―すべての生徒に、体験を通した学びの楽しみを提供しよう
4 学校図書館で生徒リーダーをエンパワーする―生徒を育む環境と経験の場をつくろう
5 図書館プログラムをイノベーティブにする―図書館のプログラムをデザインして、カリキュラムに命を吹き込もう
6 一人ひとりの生徒をいかす授業支援を行う―生徒に多様なリソースとテクノロジーを提供しよう
7 夢の学校図書館をつくるために、創造的な資金調達の方法を考える―余計なお金を使わずに予算を増やそう
8 学校図書館の重要性を主張する―利用者にとっての価値を伝えよう
9 グローバルなつながりをつくる―図書館の周りにある壁をぶち壊そう
10 いつでもどこでも読むことを称える―図書館、学校、地域のなかで読む文化を促進しよう
学校図書館を外から見るとどんな感じかなー、といつも考えます。人によっては、もしかしたら巨大なガラスの広口瓶みたいなイメージかもしれないなぁ。「分厚いガラスの内側がなぜかいつも曇っていて、外からは中がぼんやりとしか見えない」。ふむふむ。「中に入るためには梯子を登って蓋を取らなくちゃならない」。なるほど。いつも曇っているのは、閉め切りがちな上に、その内部で働いている人の熱量が有りすぎて、外部との温度差によってガラス面に結露を生じてしまうからなのかも? 曇りガラス、梯子、蓋というバリアのイメージは、めちゃくちゃ敷居が高いということの反映?
とにかく、こんなイメージを壊さないと! 実際の学校図書館は全然違うんだから! でも「実際」の「本当」が伝わらない。「これほど」や「あれだけ」の仕事が届かない。じゃあどうする? この問いに、明快かつパワフルかつポジティブに答えてくれるのが、本書です。学校図書館の内にこもったエネルギーを、学校全体に、そしてより広い「学びのコミュニティー」に放出して、子どもの興味を掻き立てて学びを促すタービンを回すことに使いませんか?―と、あの手この手(=ハック)を繰り出して誘うのです。思い立ったらすぐに試せるハックが満載なのも、やる気をそそります。楽しみながら取り組んだ結果として、曇っていたガラスがクリアになって活動が良く見えるようになれば、誰でも中に入るのが当たり前になり、バリアもいずれ消滅するに違いありません。
しかも、とても実用的ながら、本書は単なる実践者のためのハウツー本にはとどまりません。子どもの学びにとって学校図書館のポテンシャルがいかに大きいかを具体的に見せてくれるショーケースでもあります。つまり、学校教育だけでなく、自分の頭で考えられる未来の市民の育成に関わるすべての人にとって、必読の本なのです。(松田ユリ子 神奈川県立高等学校図書館司書)