おのずから出で来る能

世阿弥の能楽論、または〈成就〉の詩学

春秋社（千代田区）
玉村恭　

• 価格: 3,960円（本体3,600円＋税）
• 発行年月: 2020年12月
• 判型: 四六判
• ISBN: 9784393930397

内容情報

[BOOKデータベースより]

『風姿花伝』をはじめ、日本最古の演劇論あるいは日本美学の古典として、また日本人の感性にも深く通じるものとして数多論じられてきた世阿弥の能楽論。その思想の核心を、世阿弥の生の言葉に立ち戻りつつ、使い古された観念論を超えた、実践的な芸術論としてあざやかにとらえ直す。生きた演劇論としての世阿弥の思想。

１　俳優（俳優の魅力とは何か―“花”；面白いとはどういうことか―“めづらし”）
２　演技（声はどこから出るか―“一調・二機・三声”；どうすればよく似せられるか―“物まね”）
３　作品（作品をどう構成するか―“序破急”；詞章をどのように綴るか―“歌道”）
４　観客（観客に何を見せるか―“秘すれば花”）
５　教育（可能性をどう育むか―“初心”）

[日販商品データベースより]

日本最古の演劇論あるいは日本美学の古典として、伝統芸能の枠組みを超えて数多論じられてきた世阿弥の能楽論。「秘すれば花」「初心忘るべからず」などに代表されるその思想を、世阿弥の生の言葉に立ち戻りつつ、実践的な芸術論・演劇論としてとらえ直す。