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講義・超越論的論理学1920ー21 知泉学術叢書 13 Aktive Synthesen
知泉書館 エトムント・フッサール 山口一郎(哲学) 中山純一
点
本書『能動的綜合』は、『受動的綜合の分析』と合わせて1920/21年の「超越論的論理学」講義を構成する。これにより後期フッサールへの転換期に位置する本講義の全体像が明らかにされる。「超越論的論理学」の特徴は、主語と述語による判断形式により形式的規則性を明らかにする従来の論理学に対し、認識論的関心からすべての学問の基礎づけとなる学問的特性を解明することにある。フッサールの超越論的意識の構成分析は、『イデーン』期の「ノエシス―ヒュレー―ノエマ」の認識図式という超時間的な本質構造を解明する「静態的現象学」として展開したが、本講義に象徴されるように、1920年代になり本質構造そのものの生成を問う発生的現象学の研究領域への移行を通して解明されることになった。本書は「内的時間意識」など後期フッサール現象学を考察するうえでも、またその転換期の様相を知るためにも必読の文献である。
序論 能動的自我に関する研究の課題設定(能動性と受動性との関係;心情の意識の構成的能力。感情の触発と感情の対向。意志と欲望;遊戯的意識と定立的意識)第1章 能動的客観化(認識の関心と認識の努力;顕在的な確知;同一化の能動的綜合。客観化のもっとも厳密な意味)第2章 判断の根本構造と根本形式(判断の可能的客観化とその構成部分。統語論的素材、及び統語論的形式と連辞“シンタグマ”;遍時間性という意味における判断命題の理念性;規定づける全体的な同一化の結果として生じる判断の諸形式)第3章 統語論的な研究方向と対象理論的な研究方向(感性の対象と知性の対象。基体の対象と規定づけの対象。独立的対象と非独立的対象;全体と部分。全体の特殊なケースとしての集合;非独立的な判断項、独立的諸判断と判断の諸関連;論理的意味;事態と判断命題との区別)第4章 客観化の段階の行程(客観化の第一の段階の二つの段階。すなわちたんなる直観と顕在化する観察の段階;客観化の第二の段階。すなわち能動的な関係づけと能動的な規定づけ。普遍的な関係性理論の課題;客観化の第三の段階、すなわち一般性の意識に基づいた概念把握する判断)補完テキスト
本書『能動的綜合』は,『受動的綜合の分析』と合わせて1920/21年の「超越論的論理学」講義を構成する。これにより後期フッサールへの転換期に位置する本講義の全体像が明らかにされる。「超越論的論理学」の特徴は,主語と述語による判断形式により形式的規則性を明らかにする従来の論理学に対し,認識論的関心からすべての学問の基礎づけとなる学問論的特性を解明することにある。学問における研究対象はどのように与えられるのか,その所与性の解明,すなわち「究極的な与えられ方に立ち戻る究極的な学問」こそが「超越論的論理学」にほかならない。その究極的な与えられ方とは「意識によって構成された構成のされ方」を意味する。フッサールの超越論的意識の構成分析は,『イデーン』期の「ノエシス―ヒュレー―ノエマ」の認識図式という超時間的な本質構造を解明する「静態的現象学」として展開したが,本講義に象徴されるように,1920年代になり本質構造そのものの生成を問う発生的現象学の研究領域への移行を通して解明されることになった。本書は発生的現象学における後期フッサール現象学を考察するうえでも,またその転換期の様相を知るためにも必読の文献である。
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[BOOKデータベースより]
本書『能動的綜合』は、『受動的綜合の分析』と合わせて1920/21年の「超越論的論理学」講義を構成する。これにより後期フッサールへの転換期に位置する本講義の全体像が明らかにされる。「超越論的論理学」の特徴は、主語と述語による判断形式により形式的規則性を明らかにする従来の論理学に対し、認識論的関心からすべての学問の基礎づけとなる学問的特性を解明することにある。フッサールの超越論的意識の構成分析は、『イデーン』期の「ノエシス―ヒュレー―ノエマ」の認識図式という超時間的な本質構造を解明する「静態的現象学」として展開したが、本講義に象徴されるように、1920年代になり本質構造そのものの生成を問う発生的現象学の研究領域への移行を通して解明されることになった。本書は「内的時間意識」など後期フッサール現象学を考察するうえでも、またその転換期の様相を知るためにも必読の文献である。
序論 能動的自我に関する研究の課題設定(能動性と受動性との関係;心情の意識の構成的能力。感情の触発と感情の対向。意志と欲望;遊戯的意識と定立的意識)
[日販商品データベースより]第1章 能動的客観化(認識の関心と認識の努力;顕在的な確知;同一化の能動的綜合。客観化のもっとも厳密な意味)
第2章 判断の根本構造と根本形式(判断の可能的客観化とその構成部分。統語論的素材、及び統語論的形式と連辞“シンタグマ”;遍時間性という意味における判断命題の理念性;規定づける全体的な同一化の結果として生じる判断の諸形式)
第3章 統語論的な研究方向と対象理論的な研究方向(感性の対象と知性の対象。基体の対象と規定づけの対象。独立的対象と非独立的対象;全体と部分。全体の特殊なケースとしての集合;非独立的な判断項、独立的諸判断と判断の諸関連;論理的意味;事態と判断命題との区別)
第4章 客観化の段階の行程(客観化の第一の段階の二つの段階。すなわちたんなる直観と顕在化する観察の段階;客観化の第二の段階。すなわち能動的な関係づけと能動的な規定づけ。普遍的な関係性理論の課題;客観化の第三の段階、すなわち一般性の意識に基づいた概念把握する判断)
補完テキスト
本書『能動的綜合』は,『受動的綜合の分析』と合わせて1920/21年の「超越論的論理学」講義を構成する。これにより後期フッサールへの転換期に位置する本講義の全体像が明らかにされる。
「超越論的論理学」の特徴は,主語と述語による判断形式により形式的規則性を明らかにする従来の論理学に対し,認識論的関心からすべての学問の基礎づけとなる学問論的特性を解明することにある。
学問における研究対象はどのように与えられるのか,その所与性の解明,すなわち「究極的な与えられ方に立ち戻る究極的な学問」こそが「超越論的論理学」にほかならない。その究極的な与えられ方とは「意識によって構成された構成のされ方」を意味する。
フッサールの超越論的意識の構成分析は,『イデーン』期の「ノエシス―ヒュレー―ノエマ」の認識図式という超時間的な本質構造を解明する「静態的現象学」として展開したが,本講義に象徴されるように,1920年代になり本質構造そのものの生成を問う発生的現象学の研究領域への移行を通して解明されることになった。
本書は発生的現象学における後期フッサール現象学を考察するうえでも,またその転換期の様相を知るためにも必読の文献である。