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[BOOKデータベースより]
名曲と偉大な音楽家へのオマージュ。名曲に魅了されたジャーナリストが、音楽を軸に作曲者バッハと紹介者カザルスの生涯、現代における探求という三つの流れによって、組曲のなりたちや受容の歴史について考察する。
第一組曲 ト長調
[日販商品データベースより]第二組曲 ニ短調
第三組曲 ハ長調
第四組曲 変ホ長調
第五組曲 ハ短調
第六組曲 ニ長調
名曲と偉大な音楽家へのオマージュ
2000年秋のある晩のこと。それまで新聞でポピュラー音楽の評論家を務めていた著者は、ふとした思いつきで行ってみたクラシック音楽のリサイタルで、はじめて耳にするバッハ『無伴奏チェロ組曲』の、地味ながら豊かな、素朴なようで洗練された音楽にすっかり魅せられてしまう。たった1台の楽器が4本の弦で奏でる、この曲の何がこれほどまでに人を惹きつけるのか? この曲はどういう背景から生まれ、どのような道をたどって、現代のわれわれのもとへやってきたのだろう?
本書は実際の『チェロ組曲』の構成を模して、「第一組曲」から「第六組曲」までの6章がそれぞれ「プレリュード」「サラバンド」などと題された6つのパートに分かれている。それぞれの「組曲」で著者は、作曲者バッハと曲を世に広めた功労者カザルスの生涯を語りつつ、ミッシャ・マイスキーやピーター・ウィスペルウェイらチェリストたちのインタビューもまじえて、この楽曲のなりたちや受容について考察する。
大学で史学を専攻し、ジャーナリストとして音楽に接したのち、現在はドキュメンタリー番組に携わる著者ならではの、音楽と『無伴奏チェロ組曲』への愛あふれる1冊。