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白水社 ペク・ヨンス 与那原恵 五十川潔 ペク・ヨンスプロジェクト
日本統治下で生まれ、戦時下の大阪で洋画を学び、日本の敗戦直前に帰国。朝鮮戦争を生き延びて芸術運動の再興に尽力した、韓国を代表する画家の情熱的な半生と、歴史に埋もれた仲間たちの魂の輝き。カラー作品集を併録。
1章 巣立ちのとき―1922年〜(雪降る華厳寺の道;帰国、木浦へ ほか)2章 茶房の熱気―1947年〜(沈亨求とスジェビ;和信百貨店の垂れ幕 ほか)3章 戦禍のなかで―1950年〜(死んだ街;茶房の不気味な空気 ほか)4章 広げた自由の翼―1951年〜(束の間の天国;釜山住宅事情 ほか)5章 小さな光―1953年〜(明洞のモナリザ;水標橋 ほか)
二つの戦争を生き延びた韓国画家の、情熱的な半生ペク・ヨンス(1922〜2018)は、第二次世界大戦と朝鮮戦争を生き延びた、韓国を代表する画家。その激動の半生を綴ったのが本書である。日本統治下の朝鮮・水原で生まれ、2歳のときに父が死去、母に連れられ、叔父が住む大阪に転居し、中学卒業後、大阪美術学校で洋画を学ぶ。校長は、吉川英治『宮本武蔵』の挿絵で知られる矢野橋村だった。矢野宅に起居しながら絵を学ぶ門下生としての生活がユーモラスに綴られる。1945年3月、大阪の自宅が空襲で焼け、下関から出る船に転がり込んで韓国に帰国。木浦で朝鮮解放を迎え、ソウルに移り、精力的に創作活動を展開するが、朝鮮戦争が勃発。釜山への避難を余儀なくされる。避難先でも絵を描き続け、53年に休戦協定が成立するとソウルへ帰還し、瓦礫の街で芸術運動の再興に尽力した。朝鮮戦争勃発時の街の雰囲気や、知人の裏切り、手のひらを返したように変わる世の中と心の動きが率直に綴られ、すべてが貴重な証言となっている。苦しい時代状況でも、芸術への情熱を持ち続けた画家、作家、詩人、映画人らは、ソウルの茶房に集い、ともに語り、創作へと向かった。ざわめきに満ちた明洞の熱気とともに、歴史に埋もれた多くの芸術家たちの姿が鮮やかに浮かび上がる。日本を第二の祖国として生きたペク・ヨンスの人生と作品を、初めて日本に紹介する貴重な一冊。カラー作品集を併録。巻末エッセイ=堀江敏幸
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[BOOKデータベースより]
日本統治下で生まれ、戦時下の大阪で洋画を学び、日本の敗戦直前に帰国。朝鮮戦争を生き延びて芸術運動の再興に尽力した、韓国を代表する画家の情熱的な半生と、歴史に埋もれた仲間たちの魂の輝き。カラー作品集を併録。
1章 巣立ちのとき―1922年〜(雪降る華厳寺の道;帰国、木浦へ ほか)
[日販商品データベースより]2章 茶房の熱気―1947年〜(沈亨求とスジェビ;和信百貨店の垂れ幕 ほか)
3章 戦禍のなかで―1950年〜(死んだ街;茶房の不気味な空気 ほか)
4章 広げた自由の翼―1951年〜(束の間の天国;釜山住宅事情 ほか)
5章 小さな光―1953年〜(明洞のモナリザ;水標橋 ほか)
二つの戦争を生き延びた韓国画家の、情熱的な半生
ペク・ヨンス(1922〜2018)は、第二次世界大戦と朝鮮戦争を生き延びた、韓国を代表する画家。その激動の半生を綴ったのが本書である。
日本統治下の朝鮮・水原で生まれ、2歳のときに父が死去、母に連れられ、叔父が住む大阪に転居し、中学卒業後、大阪美術学校で洋画を学ぶ。校長は、吉川英治『宮本武蔵』の挿絵で知られる矢野橋村だった。矢野宅に起居しながら絵を学ぶ門下生としての生活がユーモラスに綴られる。1945年3月、大阪の自宅が空襲で焼け、下関から出る船に転がり込んで韓国に帰国。木浦で朝鮮解放を迎え、ソウルに移り、精力的に創作活動を展開するが、朝鮮戦争が勃発。釜山への避難を余儀なくされる。避難先でも絵を描き続け、53年に休戦協定が成立するとソウルへ帰還し、瓦礫の街で芸術運動の再興に尽力した。
朝鮮戦争勃発時の街の雰囲気や、知人の裏切り、手のひらを返したように変わる世の中と心の動きが率直に綴られ、すべてが貴重な証言となっている。苦しい時代状況でも、芸術への情熱を持ち続けた画家、作家、詩人、映画人らは、ソウルの茶房に集い、ともに語り、創作へと向かった。ざわめきに満ちた明洞の熱気とともに、歴史に埋もれた多くの芸術家たちの姿が鮮やかに浮かび上がる。
日本を第二の祖国として生きたペク・ヨンスの人生と作品を、初めて日本に紹介する貴重な一冊。カラー作品集を併録。巻末エッセイ=堀江敏幸